大阪府はこのほど、4月13日から高級魚・キジハタ(あこう)の稚魚約11万匹を大阪湾に放流することを発表した。

 府では「豊かな漁場環境の創出と『はま』が活気づく新たな都市型漁業の実現」を目標に水産関連事業を実施している。

その取り組みの一つとして、大阪湾の魚介類資源を増やすために様々な稚魚を育成し、自然の海に順応できる大きさまで成長させて放流する「栽培漁業」を推進している。この事業は、府が公益財団法人・大阪府漁業振興基金に業務委託し、実施しており、育成と放流は同基金の栽培漁業センターで行っている。

 府の発表資料によると、キジハタは大阪で「あこう」と呼ばれ、夏の「あこう」は冬のフグと並び称される最高級魚。1990年代後半にはほとんど獲れなくなり、「幻の魚」とされていたが、近年の大阪府による大量放流によって、漁獲量は3トン前後にまで増加。府では一定基準のキジハタを「魚庭(なにわ)あこう」としてブランド化している。

 今回は計約11万1300匹の放流を予定。4月13日から20日までの間に阪南市、泉南市、泉佐野市、岸和田市などの泉南エリアを中心に実施する。3年で全長約30センチ(約500グラム)に成長し、漁獲対象サイズとなる見込み。

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