大相撲の春巡業が10日、千葉・成田市の重兵衛スポーツフィールド中台体育館で行われた。

 36歳の関脇・高安(田子ノ浦)は、関取衆の申し合い稽古で幕内・王鵬(大嶽)を長い相撲の末に寄り切るなど、計6番と精力的に相撲を取った。

「腰の調子がいい。不安な気持ちもありましたけど、腰が全く痛くならない」と明かし、「本場所と同様、巡業も大事なので。本場所と巡業で相撲界は成り立っていますから。何とか完走したいですね」と意気込んだ。

 近年は持病の腰痛の影響で、巡業は休場や途中離脱することが多かった。それだけに「出続けられるというのは、体の調子がいいということ。自信がつく」。皆勤を果たせば、本場所にも弾みがつくと考えている。巡業では、3~4時間のバス移動も珍しくないが、車内では周囲の配慮で最後列に座り、リクライニングで座席を調整したり、座る姿勢を変えるなどして腰の負担軽減に努めているという。

 先場所は7日目まで1敗を守っていたが、そこから7連敗と急失速した。それでも千秋楽で勝ち、7勝8敗で夏場所(5月10日初日・両国国技館)の三役残留を確実にした。「三役は特別な地位ですから。

2桁(白星)を目標に、貪欲にやっていきたい」。夏場所でも大関復帰の起点となる10勝以上を目指していく。(林 直史)

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