◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)
相手野手陣は動けず、キャベッジも動かなかった。打席で最高の感触が残るバットを手に、天井スレスレをたどる放物線を見つめた。
アーチの価値も特大だった。2―1の7回先頭、2球目の内角145キロ直球を豪快にかち上げた。初回先頭弾を放った3月27日の開幕戦・阪神戦(東京D)に続いて竹丸を強力アシスト。再びそろってお立ち台に上がり「竹丸投手とコンビでヒーローインタビューを受けるのがとても好き。近々また実現できるように頑張りたい」とほほ笑んだ。
新しい持ち場で一発回答だ。今季初の5番起用。0―0の2回1死から中前打で出塁すると、続く増田陸の左翼線二塁打で激走し、ヘッドスライディングで生還した。泉口、ダルベックの後を固定できていなかったチーム事情の中、今季7人目の5番打者は「どの打順を任されようとも全力を尽くす」と2安打1打点で役割を全うした。
激闘からパワーをもらっていた。チームの休養日だった3月9日は東京Dへ。「オーストラリアのチームに知り合いが何人かいるので見に行きました」と“観客”としてWBC1次ラウンド(R)の韓国―オーストラリア戦をスタンドから見届けた。
エンゼルス時代に同僚だったホワイトフィールド、ウェルズらが出場。両軍が最終盤まで失点率で1次R突破の切符を争った一戦を、手に汗握って観戦した。「素晴らしい試合でした。普段は選手として出ている分、ファンとして試合を見られたのは非常によかった」と大きな刺激を受けた。
3戦連続安打で打率3割5分4厘と勢いは止まらなない。「ダルベック選手やウィーラー・コーチと意見交換をしながらいい状態をキープできている。
【宮本和知Point】
キャベッジの7回の一発は結果的にも大きかった。開幕から打てず苦しんでいた5番打者だけど、キャベで固定して、クリーンアップはしばらく泉口、ダルベックと3人でいい。この日、得点圏で5番に回ってはこなかったけど、今後、ダルベックもストライクゾーンで勝負される確率が増えていくはずだ。
そうなると、この日無安打だった1、2番の出塁率がまた大事になってくる。今なら1番は足を使える浦田、2番は佐々木に限らず、調子のいい選手を使っていけばいい。松本、中山に、平山、丸だっている。(スポーツ報知評論家・宮本 和知)










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