◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)

 そろそろ変化球が来るだろう。いや、真っすぐか。

次は変化球だろう。また真っすぐだ。記者席でそんなふうにバッテリーの配球を見ていた。もしかしたらヤクルトの上位打線も打席内で同じような感覚になっていたかもしれない。

 ドラフト1位・竹丸和幸投手-岸田行倫捕手の巨人バッテリーの初回の配球だ。1番・長岡を4球連続直球でカウント2―2と追い込み、5球目は150キロ直球でファウル、6球目も149キロ直球で詰まらせて三ゴロに抑えた。

 続く2番・サンタナにも直球ファウル、直球ファウルで2ストライクとし、直球ボール、直球ファウルの後、150キロの内角厳しいコースの直球を左前安打とされた。

 長岡、サンタナの強打の1、2番に11球連続直球。3番・古賀への初球が初めての変化球で119キロカーブがボールとなったが、そこから2球直球を続けて遊ゴロ併殺に打ち取った。初回打者3人に対して14球中13球が直球。最大の武器・チェンジアップは1球もなかった。ヤクルトとはプロ入り後初対戦。

相手も対策を練ってくる中、ゾーン内の直球で押して速い球への意識を植えつける狙いが見えた。

 打順が2巡目に入った中盤以降、チェンジアップを効果的に利用。直球を見せてきた中で、緩急でタイミングを外した。5回2/3で8安打を許したが、全て単打で長打はなし。最少失点の1失点で役割を果たし、竹丸はプロ2勝目を挙げた。大ケガしない投球は、バッテリーの計算通りだったと言えるだろう。

 この日の立ち上がりの投球を他球団は分析して研究する。さらにそれを上回るべく、巨人バッテリーもまた考える。長いシーズン、駆け引きにも注目していきたい。(片岡 優帆)

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