◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)

 迷いはなかった。2回1死一塁。

増田陸内野手(25)が相手先発・吉村の初球、高め直球を振り抜いた。「後ろにつなぐ気持ちで、高めの真っすぐを、うまくぶったたくことができました」。打球は左翼線を鋭く破り、一塁走者のキャベッジがヘッドスライディングで本塁に生還。ほしかった先制点を自らのバットでもぎ取り、二塁上でベンチに向けて両手を上げて喜びを爆発させた。「キャビーが一塁からよく走ってくれた」と助っ人の激走に感謝した。

 2試合連続で「6番・一塁」、5試合連続でスタメンと出番を増やしている。2日の中日戦(バンテリンD)から出場6試合連続安打と好調だが「そうなん? 全然意識はしていないので」とケロリ。「まだ数試合やからたまたまかもしれないし。でも練習でやっていることはしっかり続けてやっていこうかなって思ってます」と足元を見つめた。

 原点回帰した。オフに母校・明秀日立(茨城)の金沢成奉監督との思い出話をヒントに「動から動の方がボールに対して入っていきやすい感じがあった」と高校時代のように構えている状態でも動きを止めない「動」のフォームに戻した。すると始動が自然と早くなり、セットポジションの投手に対応しやすくなった。

「速いリズムが自分に合っている。そこが強みになっているのかな」と走者をかえせる秘訣(ひけつ)を明かした。

 一つのきっかけをつかんだ背番号61の理想像は度々口にしている「打点を稼げる選手になりたい」。巨人に不可欠なポイントゲッターを目指していく。(臼井 恭香)

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