◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)
巨人がヤクルトを下し、貯金を今季最多の2とした。先発したドラ1ルーキー・竹丸和幸投手(24)が6回途中で8安打を浴びながら1失点で切り抜けプロ2勝目をマークした。
やはり竹丸は持っている男だった。1点リードの4回2死一、二塁。カウント2―2から赤羽へ5球目を投じた瞬間、突如足元から崩れ落ちた。「軸足が滑ってバランスを崩して。投げなきゃいけなかったので、とりあえずボール投げた感じ」。左足を滑らせ、転倒しながら投じた球は大きくそれてワンバウンド。二塁走者のオスナが三塁へ走り出すと、すかさず捕球した岸田が送球し、盗塁死が記録された。奇跡のトリックプレー?でピンチを脱出。肝っ玉ルーキーはニヤリと笑い、ジョークをさく裂させた。
「あれは…狙ってやりました」
阿部監督もまた「トリックプレーみたいになっちゃったね」とニヤリ笑った。
初回から真っ向勝負で挑んだ。
先発ローテを回る投手は通常、登板2日後が休養日。球団初の新人開幕白星を挙げた後の3月29日は、自力で調べたという美容室へ足を運んだ。「投げていて邪魔だったので切りました」。
そしてプロ初黒星を喫した3日のDeNA戦の翌々日は、昼過ぎまで夢の中。「起きて朝飯は食べたんですけど、2度寝したら昼だったんですよ。13時を過ぎていて…。めっちゃ寝ました」。社会人時代から趣味に「睡眠」を挙げるほど寝ることが大好き。「寝たらだいたい、なんとかなる。気づいたら次の日でしたね」。自分のペースを崩さず存分にリフレッシュタイムを過ごし、体力をチャージ。この日の好投へつなげた。
お立ち台では、7回に本塁打で追加点を与えてくれたキャベッジに「Thank You」と笑う余裕も見せた。前回の悔しさをバネにし、リリーフ陣にも助けられながら手にしたプロ2勝目。
◆竹丸に聞く
―投球は苦しい中でも最少失点。
「バックに助けてもらったのと、まああの、あの(4回の)トリックプレーが結構大きかったかなと思います(笑)」
―過去に同じような経験は?
「引っかかってあんな感じになったことはあって。あれで走者アウトになったのは初めてです」
―前回から見直した点。
「フォームだったり、あとは打者に対する考え方。打たれる分にはしょうがないかなっていう考えです」
―ここまでほとんど長打を打たれていない。
「結構強い当たりを打たれているので、そこに関してはたまたまかなというのはあります」
◆記録メモ 新人の竹丸(巨)が2勝目。球団の新人で2勝以上は23年田中千(2勝)、船迫(3勝)以来、左腕では19年高橋優貴(5勝)以来だ。4月までに2勝も高橋が4月2勝して以来になる。










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