◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)

 絶対的な勝ちパターンがいるからこそ動いた。阿部監督は1点リードの6回2死一、三塁で先発・竹丸の交代を決断。

「要所でしっかり抑えていたので勝ちにつながった」と84球の粘投に合格点を与え、船迫にスイッチした。サイド右腕は盗塁で二、三塁と一打逆転のピンチとなった中で増田を空振り三振。ルーキーの勝利投手の権利を守る好救援で継投策が的中した。

 7回は田中瑛が無失点、8回は大勢が1失点し1点差に迫られるも、打者5人全14球150キロ台の直球勝負でリードを守り、9回はマルティネスが締めた。阿部監督は「大勢とマルティネスに関しては、やるかやられるかなのでね」と全幅の信頼を強調した。

 ともにWBCの影響で開幕1軍から外れた大勢、マルティネスが、そろって勝ち試合で投げるのは5日のDeNA戦(東京D)以来今季2度目。この試合は7回、大城の代打逆転3ランの後の8、9回だった。

 この日は7試合ぶりに先制。序盤からリードして7回以降、田中瑛、大勢、マルティネスのリレーで逃げ切ったのは、今年初めてだった。「よく粘った、その一言です」と全員の奮闘をたたえた阿部監督。1点差の僅差の接戦で改めて「タイマル」の存在の大きさが光った。(片岡 優帆)

編集部おすすめ