◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第2日(11日、埼玉・石坂GC=6580ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)

 米女子ツアーを主戦場として今季日本女子ツアーに初参戦する2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子(サントリー)は第1日(10日)に57位と出遅れ、第2日は「裏街道」と呼ばれるイン(10番)スタートでプレーした。3バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの74で通算3オーバーとスコアを落とし、渋野がホールアウトした時点で70位に後退。

予選通過ライン(50位タイまで)には2打及ばず、予選落ちが決まった。

 渋野の日本ツアー出場は昨年11月の大王製紙エリエールレディス以来。その大会は第1ラウンドの12ホール目で首痛のため、棄権した。今大会の前日には「(昨年11月は)見苦しいところを見せてしまいました。リベンジというわけではありませんが、今回はいいところをお見せしたい」と約5か月ぶりの日本ツアーに意欲を示していたが、プレーでは大きな見せ場をつくることはできなかった。

 それでも、主催者推薦で出場した渋野は、人気プロとして大会に貢献。第2ラウンドのホールアウト後、サインを求めて長蛇の列をつくったファンに30分以上もかけて対応した。サインした渋野が、ファンの一人ひとりに「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

 その後は小学生を対象にした「スタジオアリスジュニアカップ」の優勝者との交流イベントに参加。ジュニアの質問に真摯に答えた。

 ジュニアとの主なやりとりは以下の通り。

 ジュニア「メンタルを強くするためにはどうすればいいですか?」

 渋野「うちも考え中! 目標を高く持つことかな」

 ジュニア「ボギーを打った後、どう立て直しますか?」

 渋野「昔は得意だった。

(自分への)怒りをパワーに変えていた。人それぞれかな。今はまた勉強中」

 ジュニア「試合で調子が悪いと思った時、どうすればいいですか?」

 渋野「それも勉強中! 調子が悪い時は体が縮こまるので、体を大きく使うことかな」

 司会者「ジュニアへのアドバイスをお願いします」

 渋野「ジュニアの頃、家族に支えられてゴルフをできていたことを最近、大人になってから分かりました。家族に感謝して全力で生きてほしい。そして、まずは自分が楽しむこと。いっぱい、ご飯を食べること。いっぱい寝ること。それが大事と思います」

 ジュニアイベントの後、取材に応じた渋野は「初心に帰れました。ジュニアとの交流で、いろいろと考えさせられました。大人になって、現実逃避することがありますが、今の状況に向き合わなければいけません。本当は自分で分からなければいけないのですが、ジュニアとの交流で教えてもらいました。ありがとう、と言いました」と感慨深い表情で話した。

 来週は米女子ツアーに戻り、JMイーグルLA選手権(16~19日)に出場予定。「その結果次第では(メジャーの)シェブロン選手権(23~26日)につながります」と渋野は前向きに話した。

 笑顔がトレードマークの渋野にサインはもらったファンは笑顔になり、渋野と交流したジュニアも笑顔になった。今季初の日本ツアーではプレーでは結果を残せなかったが、トッププロとして十分に存在感を発揮した。米女子ツアーで復活を期す。

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