◆サッカー◇高円宮杯Uー18プリンスリーグ北海道 第1節 札幌Uー18 0-0 帯広北(11日・北海道コンサドーレ札幌東雁来G)

 開幕し、4試合が行われた。昨年2位の北海道コンサドーレ札幌U―18は、3年ぶりに昇格した帯広北とホームで対戦し、0―0で引き分けた。

昨年8月から監督を務めていた倉持卓史氏(29)がパワハラ認定を受け、9日付で解任となった。動揺が隠せない中での戦いも、押し気味に試合を進めて勝ち点1を獲得。遠藤真仁新監督(39)と、昨季現役引退した深井一希コーチ(31)の新体制初戦で、一定の結果を出した。

 札幌U―18イレブンが気持ちの強さを貫き、勝ち点1を手にした。倉持前監督解任2日後に迎えた戦い。DF徳差優利主将(3年)は「切り替えるのは難しい部分はあった」と漏らしたが、スコアレスドローに持ち込んだ。「まずは負けないこと。それは良かったかなと思います」と続けた。

 前監督による選手やスタッフへのパワハラに関して、調査が行われるなどした約3週間、指揮官不在の状況が続いた。昨季限りで現役を引退し、今年1月に指導者となってから初の公式戦となった深井コーチは「選手は何も分からない状態で時間が過ぎて。申し訳ないことをした」と頭を下げた。9日に解任を伝えた際には泣き崩れる者も多数いた。

徳差主将は「信頼していたし、一人一人を成長させてくれた監督」と話す。新任の遠藤監督は、感情をプレーで示してくれることを期待して3年生10人を先発起用。思いに応えた選手たちは、下を向かずに戦い抜いた。

 体制が変わって歩み出した新たな一歩。勝利とはならなかったが、新指揮官は「まだ14分の1。ここからさらに良くしていくためにみんなでやっていこう」と試合後、選手を鼓舞した。深井コーチは「選手には絶対にサポートするからと伝えた。これから選手と指導者がもっともっと一体となって、色んなことを乗り越えていけたら」と揺るがない体制を築いていく。

 指導者の思いは選手もよく分かっている。徳差主将は「チームのために一人一人が走って戦える選手になれたら」と培ってきたものを出し続ける覚悟を示した。12年ぶりプレミアリーグ復帰へ、つらい経験は無駄にしない。(砂田 秀人)

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