大相撲の伊勢ケ浜部屋は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)が弟子の幕内・伯乃富士に暴力を振るった問題で、部屋付き親方4人も師匠と同じ立場で指導していく方針を固めた。部屋付きの楯山親方(元幕内・誉富士)が11日、巡業先の神奈川・藤沢市で取材に応じ、明らかにした。

 日本相撲協会は9日に伊勢ケ浜親方の2階級降格処分などを決め、今後は部屋付き親方4人を含めた集団指導体制を取ることを求めた。これを受け、10日に所属する伊勢ケ浜一門の浅香山理事(元大関・魁皇)や日本相撲協会の佐渡ケ嶽危機管理部長(元関脇・琴ノ若)ら協会側と、部屋の親方衆による会合が両国国技館で開かれた。

 会合の席では協会から今後の部屋運営について「トップの師匠がいて、部屋付きがいてではなく、みんなが同じぐらいの立ち位置でしっかり弟子を見てください」と伝えられたという。今後は浅香山理事や佐渡ケ嶽部長らにより、抜き打ちで部屋の視察も行われる。

 伊勢ケ浜部屋は昨年6月に現師匠が継承後、稽古場と宿舎が離れた環境となっている。これを踏まえ、部屋の親方衆の間でも、宿舎での指導を師匠に一任するのではなく、自宅から稽古場に通う部屋付き親方も夕方や夜に宿舎に顔を出すなど、生活全般に目を光らせていくことを確認した。部屋の様子は月1回程度、浅香山親方を通じて協会に報告していく。楯山親方は「師匠に言いにくいこともあるが、同じ立場で部屋を見ていくということ。稽古場ではそこまで変わらないが、私生活の面でもっと部屋付きの親方も協力していかないといけない。ささいなことも見逃さないようにしていきたい」と語った。

編集部おすすめ