◆JERAセ・リーグ 巨人2―3ヤクルト(11日・東京ドーム)

 巨人が4番・ダルベックをスタメンから外す新たな攻撃布陣で臨んだが、ヤクルトに敗れた。来日初先発となったブライアン・マタ投手は初回に制球を乱して2失点も、5回6安打2失点と試合を作った。

右アキレスけんを痛めたハワードの代役として、期待が持てるデビュー戦となった。

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 出番は意外にも早かった。新外国人・マタが東京ドームのマウンドに上がった。右アキレスけん炎で出場選手登録を抹消されたハワードに代わり、土曜日の先発ローテに新たな名前が加わった。外国人枠の問題で開幕は2軍スタート。課題を一つずつクリアしながら順番を待っていた右腕が、やや緊張した面持ちでヤクルト打線に相対した。

 初回、先頭に四球を許すと、サンタナに左翼線へ二塁打、鈴木には右越え三塁打でいきなり2点を失った。右翼手・平山が打球を追いかけながら転倒してしまうミスもありながらの苦しい立ち上がり。クイックの甘さも見抜かれ、2度の足攻めも食らって揺さぶられた。それでも150キロ超の直球には威力があり、右打者の内角に食い込むツーシームでバットをへし折るなど徐々に冷静さを取り戻した。ドタバタなスタートも何とか2失点で踏ん張り、ゲームメイクしていった。

 早いうちに取り返したい打線だが、すでに2勝を挙げている山野を攻略できないでいた。

すると3回、先頭の山瀬が外角直球を引っ張り、左翼席中段へ一発をお見舞い。プロ入り7年目にして初アーチを描き、「打ったのは真っすぐです。甘いボールを完璧に捉えることができました。勝てるように守備でも頑張ります」とコメントを寄せ、ベンチでは仲間たちに笑顔で祝福された。

 しかし、この一発から打線が続かない。4、5、6回と3者凡退に打ち取られ、山野のペースに引き込まれる。1点差のまま中盤を迎え、先発したマタは結局、5回6安打2失点で交代。次回へ期待を残す97球のデビュー戦となった。6回を中川、7回からは赤星が救援。その赤星がサンタナにソロを被弾し、“次の1点”がヤクルト側に点灯した。

 巨人は7回に坂本がバックスクリーン左に通算299号の今季1号ソロをかっ飛ばす。再び1点差に詰め寄ると、続く平山が中前安打で出塁。

これがプロ初安打となり、場内のボルテージはこの日最高潮に達した。同点、逆転を期待する中、今度は「山瀬コール」が鳴り響く東京ドーム。しかし、あえなく凡退した。この日はスタメンから4番・ダルベックを外し、キャベッジを代理に立てて臨んだが、全体的に打線が機能したとはいえなかった。なかなか波に乗れない巨人。阿部監督の辛抱は続く。

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