プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(31)が出演と制作総指揮を手掛ける単独公演「YUZURU HANYU “REALIVE” an ICE STORY project」が11日、故郷・宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで開幕。立ち見が出るほどの超満員7000人の観客を魅了した。

公演後に、アイスストーリー第4弾の開催を発表した。

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 場内スクリーンに大きく映し出された「5」「4」「3」「2」「1」のカウントダウンの文字。羽生さんが氷上に現れると、7000人の期待値と熱量が一気に最高潮に達した。故郷の宮城でスタートした、1年2か月ぶりの単独公演「REALIVE」。「1人で滑り続けることは1シーズンぶりだったので緊張した。いろいろなことが挑戦だったけど、自分の新しい価値が生まれてくればうれしい」。表情に充実感が漂った。

 「羽生結弦」の一部でもある過去の演目に、新たな息を吹き込んだ。更新される今を、魂を込め演じ上げた。プロ転向後のプログラムに加え、2018―19年シーズンから2季にわたって滑ったショートプログラム(SP)「Otonal(秋によせて)」を久々に披露。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めた。「Utai」から代表曲「SEIMEI」へ。

黄金色の衣装でコレオシークエンスを舞った。

 22年7月のプロ転向後、物語の執筆、出演と制作総指揮を手掛ける「アイスストーリー」をつくり上げてきた。今回の公演後、時期は非公開ながら第4弾の開催を発表した。第2部では映画「国宝」の音楽担当で知られる原摩利彦氏が書き下ろした「PREQUEL」を滑るサプライズも。10曲からなる大作は第4弾への前日譚だった。「まだまだ成長段階。今急激に変わっているところ。僕自身も楽しみに、これからも滑り続けたい」。桜が満開の宮城で、羽生結弦が再始動を刻んだ。(高木 恵)

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