プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんが出演と製作総指揮を手掛ける単独公演「YUZURU HANYU “REALIVE” an ICE STORY project」が11日、故郷・宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで開幕。立ち見が出るほどの超満員7000人の観客を魅了した。

公演後に、アイスストーリー第4弾の開催を発表した。以下、一問一答後編。

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 ―第2部「PREQUEL」の原作を作っていく中で、小さい頃から思っていたことがあふれたものなのか、どんなふうに世界観が生まれていったのか。原作を書く時、脚本家のように文字として起こして見せるのか、どんなふうに作っていったのかを教えていただけますか。

 「そうですね、いつものアイスストーリーってせりふが基本あって、それを全部書いていって、このせりふの時にこういう情景みたいな感じで書いていくんですけど、今回は全部文字で、その動作を全部書いていくみたいな感じで書いていって。で、感情としては自分のことというよりは、アイスストーリー全般そうなんですけれども、この子がもし存在するとしたら、どういうふうに感じて、どういうふうに世界を探検させたいかな、みたいな感じで、想像を膨らませて書いていきました。でも、根本にある思いが多分一緒だったりとか、もちろん自分の中から出てくる言葉たちだったり、情景だったりするので、きっとなんか僕の中にあるものだとは思うんですけど。でもなんかきっと、僕だけの思いだけだと、全然なんか独りよがりのちっちゃいものにしかならないなって僕の中では思うので、皆さんが想像できる余白のある物語にしたいなって思って作ってきました」

 ―「Otonal」(秋によせて)お久しぶりで。

 「はい。ありがとうございます」

 ―第1部の構成、選曲の意図と、4thの時期が決まっていたら教えてください。

 「4thの時期はちょっと、言えない。(関係者に)言えないよね? 言えないよね? 4thの時期はまだ言えないけど、4thはやります。

そのための今回でした。『REALIVE』は『GIFT』『RE_PRAY』『Echoes』のプログラムたちの中から、例えばなんですけど、『Echoes』だったら『マスディス』『Utai』の2曲で、『RE_PRAY』からは『メガロ』『鶏蛇』の2曲。で、『GIFT』からは『あの夏』と、『Otonal』は滑っていないんですけど、あえて、その曲を使ったっていうこともあって。曲を使っているのにまだ滑っていないプログラムだなということもあり、サプライズを込めて『Otonal』を滑りたいって思って。2曲『GIFT』の中から『Otonal』と『あの夏へ』を選ばせていただき。あとはある意味原点である『PROLOGUE』からの『SEIMEI』っていうことで構成をしていきました。本当にほとんど強い曲ばっかりなんで、非常に大変ではあったんですけど。特に今回初めて最初の1曲目から2曲目の間が約1分ちょっとしかないという。本当に裏でも靴を脱がない、早く着替えてそのまま出る、みたいな新しいことをやっていたりとかもしていたので。本当に技術的にもすごい新しいことをやっていたんですけど、非常に皆さんの反応もすごく気持ちよくて、大変だけど頑張っているかいがあったなって思いました」

 ―『PREQUEL』で出てきたクリスタルチックなキャラクターの子なんですけど、あの子は希望の権化と言ったらいいのか、それとも外の世界を知るための水先案内人なのか。

 「どうなんだろう。どこまで言うか、ちょっと悩むんですよねえ(笑)。

さっき言ったようになんか、なんか、なんて言うんだろう。どういうふうに見えてほしいなっていうのは自分の中ではあるんですけど、なんかそれを言っちゃうことによって、狭めちゃうのもあれだしなっていうのはありつつ。でも、なんか、それぞれの大切な人であったり、大切なものであったり、大切な出会いみたいな感覚で、あの子を見ていただけたらうれしいなって思います」

 ―「PREQUEL」の中で、白い布が降りてくる。いろんな捉え方があると思うんですけど、あそこはどういう見方をしたら。

 「原作としては、あそこ、すごく風のイメージなんですね。階段を上っていって、その風に切り裂かれながらも、なんかそれを、なんて言うんだろう。そこに巻き込まれずに、自分の、自らの意思で突き進むみたいな感覚で、あれを張り巡らされた風の線みたいなような形、プラス、鳥居に入っていくっていうこともあって、神聖な感じも出しつつ。階段を上っていくにあたり、自分の心をちょっとずつ神聖な部分に持っていくみたいな感覚で、あの演出を作っていっていただきました」

 ―空間をかなり生かしたような。

 「そうですね、本当緊張するんですけど。でも、なんだろう、やっぱりアイスストーリーでしかできない、アイスストーリーの演出でしかできないものですし、僕自身もすごく楽しみにしながらやってきましたし。現地に入ってからじゃないと練習できないんで、いろいろ大変ではあるんですけど、でもそのスケール感だったりとか、楽しんでいただけたらうれしいなと思います」

 ―「PREQUEL」を原摩利彦さんに書き下ろしてもらうことになった経緯と、滑ってみて。

 「今回、全編オリジナルにしたいっていうまず気持ちがあって、その中で、じゃあ誰にお願いしたいかなということを、まず原作を作った上で、じゃあこういう、こういう方かな、こういう方かな、この方かなっていうのを何人か、演出チームと映像チームと話し合いながら、アイスストーリーチームで話し合いながら、何人かピックアップさせていただいて。

その中で、原摩利彦さんにお願いしたいなということでお願いしたところ、本当は、当初全曲っていうプランではなくて。いやもう、摩利彦さん本当にお忙しい方なんで、1曲だけでも2曲だけでもみたいな感じでお願いしたら、摩利彦さんが全部書きたいって言ってくださって。自分のところだけじゃなくて、映像のところまで全部書き下ろしてくださって。自分のストーリー、自分が書いたストーリーに色をつけてくださっている。その音色という色をどんどんどんどんつけてくださって、そのストーリーをなんか聴覚で感じられるようにしてくださっていて、本当に僕自身も滑っていて気持ちいいなというか、自分自身がその…なんだろうね、なんて言っちゃえばいいんだろうね。ちょっとネタバレになるなって思って、ちょっとやめちゃった(笑)。書いた原作者として、すごくその物語を感じながら滑らせていただいています」

 ―(司会者)時間になりましたのでこれで終わりにさせていただきます。

 「ありがとうございました。またお願いします。ありがとうございました。風強いんで気を付けて。地震あったので気を付けてください」

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