◆JERAセ・リーグ 巨人2―3ヤクルト(11日・東京ドーム)

 7回の巨人の攻撃中に珍プレーが起きた。

 2死一塁、カウント1―1からの3球目。

ヤクルトの山野が投球動作に入るのとほぼ同じタイミングで、打者の山瀬が右手でタイムを要求しながら打席を外した。

 この時点で球審はタイムを認めるジェスチャーを見せなかったが、これを見た山野は途中で投げるのをやめて投球しなかった。その直後に球審の川口審判員が両手を広げてボークではないとジェスチャー。阿部監督がベンチから出て球審に確認した。

 公認野球規則5・04b2には「打者は、投手がセットポジションをとるか、またはワインドアップを始めた場合には、バッタースボックスの外に出たり、打撃姿勢をやめることは許されない」と記されている。さらに【原注】として「走者が塁にいるとき、投手がワインドアップを始めたり、セットポジションをとった後、打者が打者席から出たり、打撃姿勢をやめたのにつられて投球をはたさなかった場合、審判員はボークを宣告してはならない。投手と打者との両者が規則違反をしているので、審判員はタイムを宣告して、投手も打者もあらためて“出発点”からやり直させる」と記載されている。

 通常、正当な理由がない場合に投手が途中で投球動作をやめたらボークが宣告されるが、今回は山瀬が打席を外したのにつられて山野が投球しなかったため、両者違反と判定され、カウント1―1からやり直しとなった。プロ野球でも極めて珍しいプレーだった。

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