◆JERAセ・リーグ 中日0―3阪神(12日・バンテリン)

 阪神が中日を完封で下し、今季最長の4連勝、初の同一カード3連勝を飾った。セ・リーグは5カードが終わって対戦が一巡し、昨季の王者が堂々の首位をキープ。

スポーツ報知評論家の金村義明氏は、2リーグ分立後の最速だった昨年9月7日の優勝を上回る8月中の連覇達成を予告した。

 阪神の戦い方を見ていると、セ・リーグのなかではレベルが違う。この日のスコアは3―0だったが、試合内容はもっと点差が開いているような印象だ。得点は5回だけだったが、中野、森下がともに初球攻撃を仕掛けて一気に3得点。上位打線が役割分担を心得ていているから、相手エースを攻略できる。まるで黄金期の西武をほうふつとさせるような攻撃陣だ。

 当時のライオンズも秋山、清原、デストラーデのクリーンアップを中心とした顔ぶれが固まっていて、石毛、辻らも隙がなかった。日替わりで変わるポジションは1つか2つぐらい。その激戦区を若手が競うことで、相乗効果が生まれていたが、今の阪神も似たような状況になっている。

 感心したのは、先発の高橋だ。123球で完封した投球はもちろんだが、3回の打席には胸を打たれた。最後は遊直に倒れたが、ファウルで6球粘って、相手の高橋宏に11球を投げさせた。

首位チームの主力投手が気迫あふれる姿勢を見せるのだから、他球団は太刀打ちできないだろう。これを中日の野手陣が何も思わないのか不思議だ。

 25年は交流戦で7連敗と負けが込んだが、球児監督は同じ失敗を繰り返さないだろう。他球団を見渡すと、池山新監督が率いるヤクルトが明るく元気に奮闘しているが、これも長丁場で続くとは考えにくく、そのうち壁にぶつかるはずだ。巨人、DeNA、広島も決め手に欠けるし、対抗馬が見当たらない。今年は昨年の9月7日を上回る8月中の優勝が現実味を帯びてくるのではないか。

 ◆西武の黄金期 1982年~94年の13年間で11度のリーグ優勝と8度の日本一を達成。

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