◆JERAセ・リーグ 中日―阪神(12日・バンテリンドーム)

 阪神の先発・高橋遥人投手(30)が、バンテリンDのマウンドに仁王立ちした。3―0の9回2死。

村松の投ゴロを処理して試合を締めた。24年9月3日(甲子園)以来の同姓・高橋宏との投げ合いを今回も制し、今季3登板目で早くも2度目の完封勝利。「本当に周りのみんなのおかげ。出来すぎっすけど、緊張感ある中いっぱい投げられてうれしい」と喜びに浸った。

 初回から4回まで毎回走者を背負う苦しい展開。それでも、5回に仲間から3点の援護を受け「めちゃくちゃ楽になったっすね」と無双状態に入った。被安打5、今季初の2ケタ10奪三振で中日戦は自身5連勝。「終盤にかけて先頭バッターを切ることができた。それが最後まで投げられた要因。自信になった」と123球の熱投を振り返った。

 計5度目の手術となった24年11月の左手首プレート除去術。まだ前腕の筋力が完全に戻っていない中、左腕は「骨で投げる」という独自の感覚でリリースしている。

「(手首が)伸びきったところで投げたら骨が使われるけど、曲がっていると筋力を使う。骨で支えた方が力も耐久力も強くなる」。前回登板から14イニング連続無失点で防御率0・38。広島・栗林を抜いてリーグトップに躍り出た。

 チームは今季最長の4連勝で首位堅守。バンテリンD(旧ナゴヤD)での3連戦3連勝は9年ぶりだ。開幕から対戦カードが一回りし、11勝4敗と強さを見せる昨季の王者。14日からの巨人3連戦(甲子園)に向け、藤川監督は「一つずつですね」と手綱を締めた。(中野 雄太)

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