◆関東大学サッカーリーグ2部 ▽第2節 城西大3―2流通経大(12日・JOSAI SPORTS FIELD)

 違法薬物問題で無期限活動停止となっていた流通経大は、同措置が解除されてから初の公式戦に臨み、再出発した。初戦は城西大に2―3で敗北。

2点ビハインドから後半に追いついたが、後半31分に再び勝ち越された。

 流通経大は3月上旬、同大学のサッカー部員5人による違法薬物使用の疑いがあったとして、茨城県警による家宅捜索を受けたことを発表。そこから無期限の活動停止となり、同27日には関東大学サッカー連盟から同大学の開会式、第1節の不参加が発表され、該当する立大戦(4月5日)は立大の不戦勝(3―0)となった。今月1日から活動停止措置が一部解除され、8日には対外試合も認める完全な解除が発表されていた。

 城西大戦後に、現在監督代行を務める鈴木浩之コーチが報道陣の取材に応じ、活動停止後の流れを説明した。活動停止の期間は大学の施設の利用が禁止され、寮での待機期間を経た後、多くの選手が実家へ帰宅。それぞれの出身高校やクラブで練習し、各自で調整を行ったという。先月30日に再び全部員が寮へ戻ると、翌31日には市販の検査キットで検査を行い、全部員が陰性と出た。前年度の4年生にもヒアリングが行われ、のべ300人以上に実態の確認を行った。

 ただ、活動停止措置が一部解除された後も十分な練習をチームで積めておらず、90分間の実戦はこの日が初。特に、試合の序盤では連係面とフィジカル面で試合勘の不足が見られ、鈴木監督代行も「見ていただいて分かるとおり、多分相当苦しいと思います」と総括。今後についても「公式戦をやりながら作っていくしかない」と話した。

 職務停止中の中野雄二監督の処遇は未定。不明なことも多く、まだ不透明な状況は続く。選手からも不安の声が漏れていることから、スタッフも相談に乗っているといい「逆にこちらから声をかけることの方が(多い)。不安そうだな、というのは見ていて分かる。僕らスタッフも、いつになるか分からないけどやるぞ、という思いだった。不安、いつやるんだろうという気持ちは当然あった」と率直な心境を吐露した。様々な葛藤の中、流通経大の新シーズンが始まった。

編集部おすすめ