就職活動の入口が前倒しされる中、インターンシップの位置づけが変わりつつある。株式会社学情が2028年卒予定の大学生・大学院生229人を対象に2026年3月1日から15日に実施した調査によると、参加予定社数は「2~5社」が52.4%で過半数を占めた。

「10社以上」も19.7%に達し、多くの学生が複数社参加を前提に動いている実態が明らかになった。

 一方で、参加理由を見ると傾向は単純ではない。「業界・企業について知りたい」が77.7%、「自分に合う仕事か確かめたい」が70.7%、「仕事内容を具体的に知りたい」が70.3%と、いずれも7割を超えた。企業理解や自己理解を深める場として活用する意識が強く、表面的な情報収集にとどまらない動きが見て取れる。

 その一方で、現実的な判断軸も際立つ。企業選びで重視する点は「志望業界・職種」が65.1%、「入社したい企業」が52.8%に続き、「早期選考につながる可能性」が49.8%と上位に入った。インターンを通じて本選考での優位性を確保しようとする意識が、半数近くに広がっている。

 情報収集の方法にも特徴がある。「就職情報サイト」が72.9%と突出し、「インターン関連イベント」48.9%、「企業ホームページ」38.9%が続いた。SNS(X、Instagram、YouTube等)は20.1%にとどまり、網羅性や比較のしやすさを重視する傾向がうかがえる。

 複数社に足を運びながら、自分に合う企業を見極め、同時に選考も見据える。今回の調査結果からは、経験の量と選択の精度を両立させようとする学生像が浮かび上がる。

インターンは体験の場であると同時に、すでに選考の一部として機能し始めている。

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