6月14日に行われた宝塚記念・G1(阪神競馬場・芝2200メートル)で武豊騎手とともに、父ゴールドシップと史上初の父子連覇を達成したメイショウタバル(牡5歳、栗東・石橋守厩舎)が1週間以内に放牧へ出ることが分かった。17日、栗東トレセンで取材に応じた石橋調教師が明らかにした。

 レース当日の阪神競馬場は、外にいた観客の半数以上が屋内に避難するほどのゲリラ豪雨が、宝塚記念の返し馬直前に降り注いだ。たった10分ほどで馬場状態は良から重に変更。昨年8月に亡くなった松本好雄会長が天国から応援しているのか…。道悪なら、もう…。6万人を超える観客の一部もそう思っていたに違いない。横なぐりの豪雨により、白いもやがかかった場内が異様な空気に包まれる。ピンク帽の16番。レジェンドを背に、道悪に確かな実績を持つメイショウタバルが馬場に入場すると大歓声に包まれた。レースは約3馬身ほど間を開けて、2番手を追走。直線でかわして早々と抜け出すと、最後は史上初の古馬春G1・3冠に王手をかけていたクロワデュノールの猛追を首差封じ込め、2着に敗れた大阪杯のリベンジも果たし、見事に連覇を達成した。

 上半期の締めくくりにふさわしいドラマ性たっぷりの名レースから3日が経過し、石橋調教師は「いいレースだったと思う。(レース直前の豪雨は)こういうこともあるんだなと思った。

普段はあまりこういうことを考えないんだけど、競馬の神様っているのかなと。(昨年8月に亡くなった松本好雄)会長が降らせてくれたのかなと思う」と、ホッとした笑顔を見せた。

 昨年の同レースは稍重での逃げ切りVだったが、前に馬がいてもムキにならず、精神面でも成長を見せた。秋は武豊騎手と日本競馬界の悲願である凱旋門賞・G1(10月4日、仏パリロンシャン競馬場)への挑戦を表明している。「まずは状態面をしっかり戻して、いい状態で挑めるように。この先のスケジュールはまだ白紙だけど、少し厩舎に置いて、1週間以内に放牧に出します」と指揮官。大目標へ向け、しっかりと英気を養ってほしい。

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