◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第1日(19日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C=6590ヤード、パー72)

 ツアー通算1勝の荒木優奈(Sky)が1イーグル、6バーディー、ボギーなしの64で回り、首位スタートを切った。

 2打差の2位に木戸愛(めぐみ、日本ケアサプライ)が続く。

2012年7月のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長ブランクとなる14年ぶりの優勝を目指す。

 3打差の3位に、1988年のツアー制度施行後としては史上最長ブランク優勝記録(11年ぶり)を持つ36歳の金田久美子(スタンレー電気)、19歳のルーキー藤本愛菜(ヤマエグループHD)ら6人が追う。

 2週前のヨネックスレディス。36歳の木戸は惜しくも歴史的な偉業を逃した。初優勝を飾った吉田鈴(りん、大東建託)と2打差の2位。22歳の時に勝った2012年7月のサマンサタバサレディース以来、ツアー史上最長ブランクとなる14年ぶりの優勝に惜しくも届かなかった。

 今週こそ偉業達成を目指すが、あくまで冷静。「自分自身のゴルフは、いい方向に向かっているので、しっかり目の前の一打に集中していきたい」と落ち着いて話す。

 木戸は、ヨネックスレディスでは14年ぶりの優勝に向けて好プレーを続けていたが、最終日の17番パー4で、フェアウェーからの第2打を右に曲げて、ダブルボギー。痛恨のセカンドOBだった。18番パー5では意地のバーディーフィニッシュ。終わってみれば、17番のセカンドOBの分の2打だけ、吉田鈴に及ばなかった。

 今週、木戸が勝てば14シーズンぶりの復活優勝となる。正確には13年334日(2012年7月22日・サマンサタバサレディース~2026年6月21日・ニチレイレディス)。1988年のツアー制度施行後としては最長ブランク優勝記録は金田久美子の11年189日(2011年4月24日・フジサンケイレディス~2022年10月30日・樋口久子・三菱電機レディス)。ツアー制度施行前としても、デビー・マッシーの13年1日(1977年11月3日・LPGA美津濃ジャパンクラシック~1990年11月4日・マツダジャパンクラシック)を超える。

 父は、いぶし銀のプロレスラーとして活躍した木戸修(きど・おさむ)さん。一瞬にして相手を押さえつける「キドクラッチ」でファンを魅了した名プロレスラーは2023年12月、73歳で亡くなった。木戸さんは生前、娘の運転手も兼ねて、たびたび会場を訪れ、陰から応援していた。父が亡くなった時、木戸は「私にとっての木戸修は、優しい父親でもあり、偉大な先輩アスリートでもあり、尊敬し、父の娘であることを誇りに思っております」とコメントした。

 木戸は、尊敬する父と同じくファイティングポーズを崩すことは決してない。ヨネックスレディスの戦いを終えた直後に「17番は悔しさもありますが、18番でバーディーを取れて、また来週、頑張りたいです。ホールアウトした時『必ず次につなげるぞ』と思いました。今週の経験も必ず『よかった』にしたいです。

まだまだ試合が続くので、しっかり気持ちを切り替えて練習して頑張りたいと思います」と前向きにコメントしていた。

 ヨネックスレディスから2週間。2位惜敗の経験を「よかった」に変えるチャンスをつかんだ。

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