SixTONESの松村北斗(31)、女優の今田美桜(29)が2日、都内で行われたダブル主演する映画「白鳥とコウモリ」(9月4日公開、岸善幸監督)の舞台あいさつに出席した。2人は映画の原作者で、7月23日未明に大腸がんのため死去した作家の東野圭吾さん(享年68)を追悼した。

 舞台あいさつに先立って行われたオープニングセレモニーでは、出演者がステージ後方のエスカレーターを下りながら登場。黒いダブルジャケットを着こなした松村は「物語においても演出においてもこだわりが強い作品」と紹介。黒一色のドレス姿を披露した今田も「映画の魅力をたくさん伝えたい」とあいさつした。

 松村は東野作品について「いつも登場人物や読者の心に、複雑で深く寄り添う印象がある。事件や真実は白黒付くけど、人の心は『100と0』で白黒付くものではない。自分にとってそのメッセージは救いだった。複雑で深い意味での優しさを描いていた東野さんの思いを受け継ぎ、これから多くの方へ届けていけたらと思う」と言葉に力を込めた。

 今田は「拭いきれない疑問を前に、様々な思いと葛藤しながらも強く真実を追究する姿に心を動かされた。東野圭吾先生の極上なミステリー。この『白鳥とコウモリ』の中に登場するみんなの人間模様が丁寧に描かれています。出演者の一人として大切に届けたい」と語った。

 岸監督は同じく哀悼の意を表しつつ「東野先生が描かれたテーマは、人間の複雑な感情や生きる苦しみ、希望だった。

今日、その作品を皆さんの前で披露できることをうれしく思う。東野作品はミステリーを描いているが、斬新な設定もある。東野先生にも、この作品を楽しんで見ていただければ喜んでくれると思う」と天国の東野さんを思った。

 同映画は2021年に刊行された、シリーズ累計発行部数185万部突破の同名ミステリー小説が原作。善良な弁護士が殺害された事件を巡り、決して出会ってはならない容疑者の息子(松村)と被害者の娘(今田)が遭遇し、事件の真相を追う。セレモニーでは、白鳥を模した白黒の羽がひらひらと舞う華やかな演出。登壇した柄本佑(39)の頭に1枚の羽が乗り、共演者たちと顔を見合わせるほほ笑ましい場面もあった。

 東野さんの作品はこれまで数多く映像化され、ほかにも香取慎吾が主演するWOWOWの連続ドラマW「虚ろな十字架」(9月6日スタート)が予定されている。

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