俳優の水上恒司が9日、都内で行われた主演映画「本当にあった話(の話)」(武井佑吏監督、10月2日公開)の完成披露上映会に登壇した。

 夫を殺害して戸籍を引き継いだ女が、新たな男性と結ばれるために殺人を繰り返した「配偶者入れ替え連続殺人事件」を舞台化するにあたり、殺害される主人公に起用された演技経験のなかった男が役柄へ深くのめり込み、虚構と現実の境界線が曖昧に。

その妄想が舞台関係者を巻き込み、すべてをぶち壊しにかかる―という物語。ホラーを思わせる設定ながら、戦慄(せんりつ)と興奮を毒気あるユーモアを交えながら描いた作品に、水上は「本当にただの娯楽として、笑っていただけると、本当にうれしい。コメディです。真剣に人の滑稽さというものをみんなで作り上げた」と話し、「どんな映画なの?とよく聞かれますが、説明しにくい。でも、とにかく面白い映画です」と自信を見せた。

 演じる役柄と同一化していく“狂人”を演じたが、「役者が狂った演技をやればやろうと空回りする。そうなってほしくないと気をつけました」と役作りで意識したことを明かした水上。「芝居している感にならないように恐れている中で、ここにいるお三方の現場での芝居の仕方ですよね。嫌がるかもしれないですが、うまいというか、自然というか、呼吸して、鼓動を感じるお芝居をされている」と共演した壇上の黒木華、小池栄子、佐々木蔵之介へのリスペクトを口にした。

 〇…上映会冒頭には、ポスターと同様に赤く照らされた水上の狂気じみた顔がスクリーンにドアップで登場。実は中継による演出で、そのまま表情を作っていたが、途中から唇をとがらせたり変顔をしたりして登壇者と観客を笑わせていた。

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