東京・日比谷を中心に開催された「第39回東京国際映画祭」のクロージングセレモニーが4日、都内で行われ、映画「男ともだち」(三島有紀子監督、6日公開)に出演した成田凌が、最優秀男優賞を受賞した。

 受賞理由について、映画祭の審査委員を務めた女優の渡辺真起子は「主⼈公の痛みを静かな友情を持って⾒つめ続ける、その絶妙な距離感を⾝体性を伴って表現された」と評価。

セレモニーではスケジュールの都合で授賞式を欠席した成田に代わり、三島監督がトロフィーを受け取った。

 成田はコメントを発表し「最優秀男優賞という素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございます。喜びはもちろんですが、圧倒的に勝っているのは感謝の気持ちです。今回の受賞は三島監督をはじめ、スタッフ、キャストの皆さまのおかげだと思っています」と周囲に感謝。また、今作の撮影にあたって「自分が頑張ったと言えるのは、関西弁くらいかもしれません」と謙そんしながらも「クランクアップの日、監督が『ああ、もう(成田演じる)ハセオとは会えへんのや…』と、ぽつりとおっしゃったことが、今でも心に残っています。映画を観(み)終わった方にも、そんなふうに思っていただけるハセオであったなら嬉しいです」と願いを込めた。

 今作は直木賞作家・千早茜氏の同名小説を映画化。主演の松岡茉優演じる京都在住のイラストレーターが、大学時代の映画サークルの先輩(成田)と7年ぶりに再会。単なる友情とも愛情とも違う、微妙な距離感がある男女の関係を描いた物語となっている。

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