
ロッテ・安田尚憲内野手(20)が17日、11月中旬から参戦していたプエルトリコのウィンターリーグでの戦いを総括。1か月半にわたる中米での生活の体験記をスポーツ報知に寄せた。
安田は、リーグ優勝12度を誇る名門カグアス・クリオージョで15試合に出場。本塁打こそ出なかったが、打率3割4分9厘、9打点と健闘した。序盤は中南米投手のテイクバックの小さいフォームに苦戦したが、徐々に対応。11四球を選び出塁率4割7分3厘と選球眼も磨かれた。
「打率はある程度残せました。選手みんなが『勝ちを目指す』姿勢を出していた。僕も送りバントもしましたし、実戦でしかつかめないことを学べました」
プエルトリコ出身のY・モリーナ(カージナルス)や、ドミニカ共和国出身のゲレロJr.(ブルージェイズ)らメジャーリーガーとの貴重な出会いもあった。
「チャリティーイベントで球場でホームラン競争を見る機会があったんですけど、僕と同い年のゲレロJr.の打撃がエグかった。ソフトボールを左翼席(両翼100メートル)の上段に打ち込んでいた。場外に消えていく打球は140メートルは飛んでいた。純粋に野球が楽しめた。
夢の実現のためにも、まずは日本で結果が求められる。
「まずは三塁で出られるように頑張りたい。(三塁レギュラーのレアードは)高い壁ですけど、もっと成長しないといけない」
勝負の3年目。武者修行を終えて蓄えた力を思う存分、見せつける。