障害者が作る雑貨の専門店「マジェルカ」が、障害のあるアーティストの原画販売を開始

マジェルカは、“障害者が作る雑貨”の専門店「マジェルカ」にて、障害のあるアーティストの原画を3月15日(金)より販売スタート！

原画は、新設されたECサイト「majercart(マジェルカアート)」に加え、吉祥寺の常設店でも購入できる。

マジェルカは、障害者が作る雑貨製品を販売することで、福祉と社会をつなげる活動を2011年より行っている。

さらにマジェルカは、福祉の分野にフェアトレードの概念を取り入れる「ウェルフェアトレード」を推進。福祉雑貨は、一般的にバザーなどで安価で売られることが多いが、中には一般に流通している製品と比べて遜色ない製品や、一般市場では見つけることのできない価値や魅力を備えた製品も数多く存在する。

「ウェルフェアトレード」では、商品の価値を正しく評価し、適正な価格と手法で流通することを重視。作り手である障害者が持つ力の認知を広げ、利益や評価を作り手に還元する。

マジェルカは、適正な価格で商品を購入してもらうことは、作り手の仕事の価値を証明することに繋がると考えている。

そんなマジェルカは、障害のあるアーティストの原画の販売を開始。現在扱っているのは151点のアートで、第一弾として、アート活動を行う神奈川の「嬉々！！CREATIVE(キキクリエイティブ)」と京都の「Swing」の二つの障害者施設に所属するアーティストの作品が揃えられた。

価格は6,600～83,000円で、手に取りやすい1万円台の作品も多い。マジェルカは、今後さらに全国の障害者施設と提携し、作品を増やして行く予定とのこと。

顧客からは、「テクスチャや繊細さはもちろん、作家たちの力強さや繊細さを直に感じられる」「エネルギーやメッセージをが伝わり、作家と対話している気持になれる」という声がマジェルカに寄せられている。

マジェルカは、アートを得意とする作家たちから生まれた作品を幅広く紹介し、職場や自宅や店舗などで活用してもらうことを期待している。

アートを目にした人々に、障害のある人たちをより身近に感じてもらうと同時に、作家たちの収入や働き甲斐の向上、創作環境の保護につなげていくという。

また、マジェルカは行政の委託機関や福祉法人ではなく、こうした事業を“市民活動”として成り立たせており、3月時点で約20名のボランティアとプロボノが運営を担い、140名の「マンスリーサポーター」が毎月の継続的な寄付で資金面を支えている。

2024年は活動への参加者をさらに増やし、企業とのコラボレーションを強化する計画。人々の意識を変えていく「ウェルフェアトレード」の渦を広げることで、誰にとっても優しい社会の実現をマジェルカは目指していく。

この機会に、障害のあるアーティストの原画をチェックしてみては。

■マジェルカ
住所：東京都武蔵野市吉祥寺本町3-3-11
HP：http://majerca.com
webshop：http://majerca.shop-pro.jp
新設ECサイト「majercart」：https://majerca.art

(佐藤ゆり)