【石川県金沢市】あらゆる子どもが楽しめる！障害児もアクセスしやすい「まるっとこども縁日」開催

石川県金沢市に拠点を構えるTry Angleは、障害のある子どもたちもアクセスしやすい「まるっとこども縁日」を、8月24日(土)11:00～16:00に金沢港クルーズターミナル1階CIQエリアにて開催する。入場は無料。

Try Angleは、「障害や病気の有無にかかわらず、誰もが安心して旅行を楽しめる社会」というビジョンを掲げ、主に医療的ケア児の外出・旅行の支援、観光事業者向けの研修などを実施。活動を通して、ユニバーサルツーリズムの発展を目指している。

「まるっとこども縁日」は、障害児の「縁日に行ってみたい！」を叶える取り組み。

医療的ケア児は、医療の進歩とともに増加傾向にあり、現在は全国で20,180人(※1)、石川県内には154人(※2)の医療的ケア児がいると推計されている。しかし、国内の制度や社会の受け入れ体制はまだ道半ばの状態。医療的ケア児は、定期的な通院が必要であったり、天候による体調の変化が起きやすいため、なかなか外出や旅行をしづらいという課題を抱えている。

また、当事者家族からのヒアリングでは、医療的ケア児をはじめとした障害児や難病児は、人混みやその場の環境への不安からお祭り(縁日)にアクセスしづらいと感じているとの意見があったという。

そこで、Try Angleは、お祭りへのアクセスしづらさを解消する工夫をし、“ダイバーシティ＆インクルージョンなお祭り”になるよう、昨年初めて「まるっとこども縁日」を開催。「病気や障害のある子も、そうでない子も、どんなこどもたちも楽しめるよう、さまざまな工夫を取り入れ、どんなこどももまるっと大歓迎！楽しむことをあきらめない！」という思いを込めて「まるっとこども縁日」と名付けた。

「まるっとこども縁日」の会場では、まほうのだがしやチロル堂金澤店の「射的」、映寿会の「ヨーヨーすくい」、中央福祉会の「スーパーボールすくい」、シンママ応援団の「さめつり」、石川県作業療法士会の「ゲームコーナー」が並び、100円～200円で遊ぶことができる。

そのほか、ヴィストカレッジ金沢駅前・金沢駅西口の「カフェコーナー」、on peut(オンプゥ)の「ハンドメイドケア用品販売」、石川トヨペットカローラの「福祉車両展示」、石川バリアフリーツアーセンターの「キモノール着付け体験」「ゆるスポーツ(くつしたまいれ)体験」、Try Angleの「『医療的ケア児の旅行ガイドライン』の販売」「IKOUポータブルチェアなどの展示」も楽しめる。

「まるっとこども縁日」では、あらゆる子どもが楽しめるよう、ダイバーシティ＆インクルージョン(D＆I)へのさまざまな取り組みを行う。

具体的には、「抵抗力の低い子どもたちの感染症対策として、アルコール消毒や定期的な換気、マスクの着用を推奨」「たんの吸引などの医療ケアやおむつ替えが可能なこ子ども向けの休憩室を会場内に設置」「車いすからも縁日を楽しめるよう、縁日コーナーの高さ・実施方法を変える等の工夫を実施」「Burano作成の、障害理解を促す冊子『こんなお友だちいないかな？』の配布」を実施する。

また、今年は金沢市社会福祉協議会協力のもと、能登半島地震で被災した子どもにも参加してもらえるよう、被災地域から避難している小学生以下の子どもに対して一人500円分のチケットを配布し、縁日へ招待する取り組みを行う。

あらゆる子どもが楽しめる「まるっとこども縁日」に参加してみては。

まるっとこども縁日詳細：https://try-angle.org/2024/07/31/marutto2024
Try Angle WEBサイト：https://try-angle.org

■金沢港クルーズターミナル
住所：石川県金沢市無量寺町リ-65

※1：厚生労働省ホームページより令和3年度の数値( https://www.mhlw.go.jp/content/000981371.pdf )
※2：加賀市「医療的ケア児支援について」p.6より令和2年度時点の数値( https://www.city.kaga.ishikawa.jp/material/files/group/38/3no1sihyou.pdf )

(山本えり)