本日、日本テレビ系列で映画『風の谷のナウシカ』が放映される。『風の谷のナウシカ』は、スタジオジブリの宮崎駿監督が手掛けた劇場版長編アニメ。
金曜ロードショーではすでに何度も何度も放映されている『風の谷のナウシカ』。映画を観た回数が2桁に達するような人も少なくないのではないだろうか。
『風の谷のナウシカ』が劇場公開されたのは1984年のこと。それから30年近くたったいまでも、映画として十分楽しめるのは、作品に含まれたテーマの普遍性によるところが大きい。人間と自然の関わり、終わりなき権力闘争、行きすぎた文明の末路など、内容は奥が深く、さまざまに読み解くことができる。
いまもって語るに値する作品。それこそが繰り返し『風の谷のナウシカ』が楽しまれている秘密だろう。
ところで、あの“風の谷”がいったいどこをモデルにしているのか、考えてみたことはないだろうか。というのも、宮崎駿は、アニメーションを制作する際に、その舞台をしっかりと現地調査することで知られる作家なのだ。
テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』のウィキペディアによると、「この作品のために、スタッフはテレビアニメ史上初といわれる海外現地調査(ロケーション・ハンティング)を約3週間行った。調査には、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一らが参加しており、その成果はリアリティの高い作品作りに生かされた」のだそう。
当然、ナウシカの舞台背景にもどこかモデルがあると考えるのが自然だ。ネット上で検索してみると、風の谷のモデルとして、パキスタンのフンザが浮かび上がってくる。しかし、ウィキペディアでの記述では、「宮崎は風の谷のイメージを“中央アジアの乾燥地帯なんです”と発言」しているものの、明確な言及はない。
ウィキペディアでフンザの項目を調べてみても、「日本人旅行者の間では“風の谷のナウシカ”の『風の谷』のモデルとなったと言われてきた。スタジオジブリ公式ホームページ及び各種アニメ関係書籍ではその旨が示されたことはなく、根拠は不明」なのだとか。
ただ、同じくウィキペディアによると腐海のモデルは「ウクライナ、クリミア半島のシュワージュとしている。」という記述も…。
最近はアニメにつきものになった聖地巡礼。ナウシカを観た後は、クリミア半島にでも飛んでみる?
(写真はパキスタンのフンザ)
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