一見華やかな大都会、ニューヨークでの暮らし。しかし、生活にはお金がかかる!
生活を維持するために多くの移民が働く場所、それは飲食店。


単身やってきたニューヨークで飛び込んだ先は大衆酒場。愉快な同僚と寿司との出会い、そして別れ。
仕事って、生活って、幸せってなんだろう?そんなことを考えながら寿司を巻く日々のこと。

ニューヨーク人情酒場 寿司レストランを恐怖のケモノが襲う!? 日々ハードな掃除が欠かせない理由とは
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閉店後のルーティン

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さて勤めていたお店での閉店作業についてです。入りが午前11 時で締めの作業開始が午後10時半からと固定されており、拘束時間の長い職場だったので、締めの作業をするころにはもうクタクタ。
チームに女性が一人だったこともあり、周りのスタッフみんな常に手を差し伸べてくれましたが、それでも体力的についていくのが厳しいことも正直ありました。そしてみんな週に5~6はこれをこなしているタフさ。やはり、何かを志して自国からアメリカに移民してきた人間はど根性がすごいです。

NYにいるとネズミを見ることが本当に多く、今や悲しいことに慣れてしまいましたが、日本に住んでいるときは考えられなかったことです。特に地下鉄の線路や駅に大量発生しており、その不衛生さは日本では永久に無縁のように思えます。

バーマネジャーのフレディは寡黙ですが、飲むのが大好きなラテン男で、仕事上がりに気分がいいと気まぐれにショットを出してくれるのでした。
ショットという飲み方はアメリカに来るまで正直なじみがなかったのですが、ハードリカーを原液で一口サイズで出してくれるドリンクのことです。基本的にちびちび飲むことはなく、テーブルにグラスの底を一度ぶつけたあとに高く掲げて一口で飲み切ります。度胸試しのような、テンションが上がったときに飲むような役割も果たすパーティーに必須のドリンクです。Night Capというのは日本語でいうと寝酒のこと、それにしても寝酒がテキーラショットとは激しすぎるよフレディ!

ニックさんの細巻き

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オーナーのニックさんは中国から移り住んでブルックリンで3つのレストランを経営する凄腕ビジネスパーソン。しかし、その裏には血のにじむような努力があったようです。

すごく有名なお寿司のお店で7年間みっちり修業を積んでから独立して自分のお店を開いたのですが、多忙だったお店ではなんとランチタイムだけで500本細巻きを巻いていたんだとか。

食材や刃物の扱い、巻く手つきの美しさ、そして仕上がりは間違いなく今まで出会った寿司職人の中でもトップ。
私も一端の寿司職人ではありますが、いまだにあんなに美しい細巻きを巻けたことも、巻いてる人を見たことも一度もありません。そんなニックさんのような人から発される「練習あるのみ」という言葉には重みがありますね。

立場が上になっても努力を惜しまない姿勢は素直に尊敬していたし、仕事や生きていくうえで大切にすべき本質を教えてもらったように思います。

ニューヨーク人情酒場 寿司レストランを恐怖のケモノが襲う!? 日々ハードな掃除が欠かせない理由とは

作者:ヤマモトレミ
1989年生まれ。福岡県出身。2017年、勤めていた会社の転勤でニューヨークに移住。仕事の傍ら、趣味でInstagramを中心に漫画を描いて発表していたところ、思った以上に楽しくなってしまい、2021年に脱サラし本格的に漫画家としての活動を開始。2022年にアメリカで起業し個人事業主になりました。アメリカで食っていくために寿司をやっていくことを決意し、週4ブルックリンで寿司をつくっています。

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