フリーランスのmitomeさんにとって、自宅は仕事場であり、生活の場であり、プライベートな空間でもあります。かねてから古民家のリノベーションに関心があり、自宅のリノベーションの経験がある空間デザイナーと大工の友人に相談し、バーカウンターを主役としたカフェバーのようなLDKを実現。

仕事の合間に自分で淹れたおいしいコーヒーで気分転換を図り、仕事の後や週末は、一人で、あるいは友人たちとおいしいお酒を楽しんでいます。

リノベーションで理想の家を叶える第一歩は良い物件探しから

「一人でゆっくりウイスキーを飲める空間や、友人を招いて家飲みができる場所をつくりたかったんです」と話すmitomeさん。料理、コーヒー、お酒、写真、車、キャンプなど多彩な趣味をもち、商用車(レジアスエース)をキャンピングカー仕様に構造変更を進めるなど、クリエイティブなことが得意。周囲にシングルで中古住宅を買ってリノベーションをした友人が何人もいることもあり、「中古物件購入+リノベ」に抵抗はありませんでした。

【一人暮らしリノベ男子】築40年の一戸建てをバーカウンターのある「最高の仕事場&自宅」に大改造! 和室+DKをつなげた20畳の広々おしゃれ空間へ

商用車(レジアスエース)を自分好みの空間にDIYを進行中(画像提供/mitomeさん)

【一人暮らしリノベ男子】築40年の一戸建てをバーカウンターのある「最高の仕事場&自宅」に大改造! 和室+DKをつなげた20畳の広々おしゃれ空間へ

リノベーションでイメージどおりの部屋を叶えたmitomeさん(写真撮影/相馬ミナ)

リノベーションして住むことを前提にした物件探し。都内には希望していた古民家が少ないため、当初は中古マンションを検討していました。4部屋を見学しましたが、駐車場代を毎月支払う必要がなく、家の前に大きな車を止められる一戸建てが自分には合うと考え直しました。

「そんなとき、たまたま良い条件の物件を見つけたんです。最寄駅まで歩いて約5分、そこからJR渋谷駅まで電車で20分ほどとアクセスも至便。築約40年の古い家だったので、内見の際に大工の友人に同行してもらいましたが、築古とは思えないほど状態が良く、柱や基礎などの状態、点検口にももぐって見てもらって、構造上の問題がないことを確認できました。内見の予約がいくつも入っている人気物件だったこともあり、早いほうがいいと思い契約しました」

購入した2階建て住宅は部屋数も多く、将来的に家族が増えても、ライフスタイルに合わせてリフォームして、住み続けることもできる広い家です。

仕切り壁を取り払って広々としたLDKを実現

購入した家は、5DKの2階建て住宅。以前のオーナーが売却前に水回りや床などをリフォーム済みで、きれいな状態でした。そこで、mitomeさんは、1階は仕事部屋・寝室としてそのまま使い、2階のみ間取りを変更し全面的にリノベーションすることにしました。

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2階間取図。上がBefore、下がAfter。和室・ダイニング・キッチンが約20畳の大空間に(元資料提供/mitomeさん)

リノベーションの参考にしたのは、友人の家。キッチンと一体のカウンターを造作していて、「こんな風にしたい」と思いました。さらに、Pinterest(ピンタレスト)で好みのインテリアやデザインの画像を探し集めて、クリップボードに保存し、自分好みのイメージを固めていきました。作業を開始して約1カ月、友人でもある空間デザイナー&大工とLINEで密に連絡を取りながらリノベーションを進めました。

間取りは、ダイニング・キッチンと和室をひとつにして約20畳のワンルームの洋室ができました。リノベーションの前後の写真を比べて、どうやって自分好みの空間をつくったかを見ていきましょう。

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リノベーション前。和室とダイニング・キッチンは一般的なファミリータイプの間取り(画像提供/mitomeさん)

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リノベーション後。仕切り壁を取り外したリビング・ダイニング・キッチンは広々(写真撮影/相馬ミナ)

床は長年使い込んだような風合いの床材を採用。壁面や扉はラワンベニヤを張り、塗装して色味や質感を統一。

ラフでありながらぬくもりがあり落ち着いた印象です。構造上の柱は耐震性を考慮して残しましたが、それが空間をさりげなく仕切りながらリズム感を生み出しています。

また、サンルームの部分はリビング・ダイニング・キッチンの続き間とすることで、ゆとりが広がりました。

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サンルームとリビングをつなげて、より広く明るい空間に(写真撮影/相馬ミナ)

また、和室は仕切り壁や畳を取り払い、リビングに変更しました。

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リビングには高級感ある壁紙を採用、プロジェクターの映像を映しホームシアターが楽しめる。ソファで横になってテレビなどを見ながらリラックス(写真撮影/相馬ミナ)

リビングで特に気に入っているのは、天井が高く開放的なこと。「当初は和室の天井を抜く予定はありませんでした。ところが、解体すると天井裏がきれいで、空間が広く感じたので、費用がかかっても勾配天井を見せたいと思い追加工事を依頼しました」

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リビングの天井を勾配天井にしたことでグンと開放的に。床の間だった部分は棚として活用(写真撮影/相馬ミナ)

スタイリッシュなキッチンとこだわりのカフェコーナー

次にキッチンを見ていきましょう。購入時は、リフォーム済みで新品の白いシステムキッチンが装備されていましたが、mitomeさんは周囲の内装に馴染むように面板やつり戸棚の扉、側面などをラワンベニヤに変更し、周囲の壁面は黒いマットタイプの縦長タイルを施工してスタイリッシュに仕上げました。

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リノベーション前。和室から見たキッチンは南向きで窓もあり明るい(写真撮影/相馬ミナ)

壁付けキッチンとバーカウンターは並列に配置しているため、料理や配膳、後片付けがスムーズにできそう。

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リノベーション後のキッチン。

南向きの窓はそのまま生かした(写真撮影/相馬ミナ)

冷蔵庫は壁で囲ってリビング側から見えないようにしているほか、十分な収納スペースを確保して家電や細々したものを出しっぱなしにしないで済むため、生活感を感じさせません。

キッチンの隣にはテーブルを置いて、コーヒーコーナーを設けました。専門店で好きな生豆を選び、自分で焙煎して豆をひいてハンドドリップで淹れています。お気に入りの道具を使い、自分好みに淹れたコーヒーは格別です。

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コーヒーグラインダーやエスプレッソマシンなどをそろえたコーヒーコーナー(写真撮影/相馬ミナ)

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ゆっくりとお湯を注ぎ、コーヒーを淹れる作業が仕事の合間の気分転換に(写真撮影/相馬ミナ)

念願のバーカウンターは日々の癒やしと週末の集いの場

リノベーションの大きな目的でもあったバーカウンターは木で造作、照明を工夫して、非日常的な雰囲気を演出。mitomeさんは、ここで食事をしたり、コーヒーを飲んで息抜きをしたり、夜はお酒を飲んで一日の疲れを癒やしたり、休みの日は友人が集まって食べたり飲んだりする場として使っています。

【一人暮らしリノベ男子】築40年の一戸建てをバーカウンターのある「最高の仕事場&自宅」に大改造! 和室+DKをつなげた20畳の広々おしゃれ空間へ

天板は大理石調のメラミンを採用、木の天板より耐水性が高く汚れにくい(写真撮影/相馬ミナ)

カウンターの下には両側合わせて6人分の椅子を収納していますが、ダイニングテーブルの椅子を寄せて8人くらいは座れる広さです。さらに横並びにダイニングテーブルがあり、15、6人集まったこともあるそう。また、カウンターの下部のキッチン側にオープンな収納スペースを設け、電子レンジやスイッチ、コードなどが表に出ないように収納。ゴミ箱も見えない所に収納しています。バーカウンターがあることで、リビング側からキッチンが丸見えになりません。

【一人暮らしリノベ男子】築40年の一戸建てをバーカウンターのある「最高の仕事場&自宅」に大改造! 和室+DKをつなげた20畳の広々おしゃれ空間へ

機能的なカウンター兼収納スペース(写真撮影/相馬ミナ)

カウンターをよりおしゃれに見せているのは、照明の使い方です。

天井にダクトレールを埋め込み、スマートスピーカー「アレクサ」対応のスマートライトを10個取り付けました。照明の光をラワンベニヤの壁面に反射させたり、カウンターの下を間接照明で照らすことで陰影が生まれ、ドラマチックな雰囲気になります。

【一人暮らしリノベ男子】築40年の一戸建てをバーカウンターのある「最高の仕事場&自宅」に大改造! 和室+DKをつなげた20畳の広々おしゃれ空間へ

アイアン製のダクトレールとスポットライトを設置(写真撮影/相馬ミナ)

また、音楽やアートが好きなmitomeさんは、部屋のインテリアに合うデザイン性の高いスピーカーや個性的な絵を厳選して置いています。

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音響がクリアで見た目も可愛いガラス製スピーカー。一輪挿しに生けた小さな花も素敵。ほか、高品質な音響を楽しめるHarman Kardon(ハーマンカードン)のスピーカー内蔵のホームプロジェクターもある

お店で酒を飲むのも楽しいですが、出掛けるのが面倒になったり、予約が必要だったり、帰る時間を気にしたり、頻繁だと出費がかさみます。家飲みは周りを気にせずリラックスできて、1階の部屋は余裕があるので、泊まることも可能です。友人と会う機会が増えて、友人たちからも「何回も行きたくなる」「外に飲みに行くよりいい」と言われるお気に入りの場所になっているようです。

リノベーションで、好きなものに囲まれた居心地の良いカフェ&バーのような空間をおうちにつくったmitomeさん。そして自分の趣味や好きなものにこだわり、部屋の統一感を大切にして、雰囲気に合うアイテムを厳選したことで、オシャレな空間ができました。友人たちと共同の家づくりだったことも、イベントのようで楽しいものでした。

ライフステージや趣味、暮らし方、家族構成によってフィットする家は異なります。

一生住むための家になるかどうかは分かりませんが、目の前にある今という時間を存分に楽しみ、毎日を幸せで満たすための家を手に入れることは、何よりかけがえのないことです。多様性が重視される時代だからこそ、そういう考え方は、これからますます増えていくのではないでしょうか。

●取材協力
mitomeさん

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