リクルートが関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の人を対象にWebアンケートを実施し、「SUUMO住みたい街(駅)ランキング2026 関西版」を発表した。
この調査は「あなたが今後、住んでみたいと思う街(駅)はどこですか」「あなたが今後、住んでみたいと思う自治体はどこですか」と質問し、1番住みたいところから3番目まで回答、それらを3点から1点の得点とし集計したもの。
「住みたい街(駅)」では「草津」が6位に上昇し過去最高位を記録
関西「住みたい街(駅)ランキング」では、総合1位は「梅田」。以下、2位「西宮北口」3位「神戸三宮」4位「なんば」5位「天王寺」まで、BEST5は5年連続で同順位となった。
住みたい街(駅)ランキング [1位~20位]
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※1 梅田、大阪、大阪梅田、東梅田、西梅田、北新地
※2 神戸三宮、三ノ宮、三宮、三宮・花時計前
※3 天王寺、大阪阿部野橋、天王寺駅前
※4 神戸、高速神戸、ハーバーランド
※5 烏丸、四条
※6 姫路、山陽姫路
※7 心斎橋、四ツ橋
注目は6位の滋賀「草津」。昨年の9位より順位が3つ上がり、2018年調査以降で最高順位を更新している。
JR草津駅(画像/PIXTA)
「草津」は新快速を利用すれば京都駅まで21分、大阪駅まで1時間かからず乗り換えなしでアクセスできるため、京都・大阪への通勤者から好まれている。
西口からわずか徒歩3分の場所には駐車台数3,000台を誇る大型ショッピングモール「エイスクエア」があり、買い物の利便性も高く、マイカー生活の家庭にも使いやすい駅である。
エイスクエアで毎年5~7月に開催されるアンブレラ・パティオ(画像/PIXTA)
加えて関西圏のマンションが高騰し、滋賀県も例外ではないが、大阪や京都の中心部に比べればまだ手の届きやすい価格であることも草津の順位が上がった要因だろう。
共働き世帯からも草津を推す声が高い。草津市は1歳までの子どもがいる家庭にホームヘルパーを派遣する「草津っ子サポート事業」など妊娠期から産後・育児期まで切れ目ない支援をしている。草津駅前には仕事と育児の相談ができる「滋賀マザーズジョブステーション・草津駅前」もある。いつか子どもを授かった際の安心材料が多いのだ。
「街の魅力」という設問においては、「魅力的な運動施設が充実している」が6位になった。草津市は地域のスポーツ実施率を高め、さらにコミュニティを醸成する交流拠点となるよう、駅周辺に多くの運動施設を設けている。2025年開催「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の水泳競技メイン会場として新設された通年利用可能な屋内総合スポーツ施設「インフロニア草津アクアティクスセンター」は西日本最大級の屋内温水プールを擁する。また、2019年から一般開放を始めた広大な総合体育館「YMITアリーナ(くさつシティアリーナ)」は防災拠点にもなっており、地域の安全・安心を守る役割も果たしている。
「住みたい街(駅)」で初のTOP10入りを果たした「宝塚」
「住みたい街(駅)ランキング」でもう一つ、目を向けたいのは前年度12位から10位に上がった「宝塚」。2018年調査以降で初めてTOP10に入った。
阪急電車と宝塚大劇場(画像/PIXTA)
宝塚は30代・40代男性、子育てファミリーの得点アップがランクを上げた要因となっている。JRと阪急の宝塚駅がコンコースを介して連結し、JR福知山線(JR宝塚線)、阪急宝塚線、阪急今津線の3つの路線が乗り入れており、交通利便性が高い。通勤や通学に利用する世代にとってこの点は大きな魅力だ。
また、宝塚市は私立・公立校の選択肢も豊富で、西宮市の関西学院(小中高大)など隣接する自治体の学校にも通いやすい点が子育てファミリー層に訴求したのだろう。
「街の魅力」という設問においては、「魅力的な文化・娯楽施設が充実している」が4位になった。宝塚歌劇の拠点「宝塚大劇場」「宝塚文化創造館」、アートを楽しめる「宝塚市立文化芸術センター(たからば)」など文化・芸術に触れられる施設が駅周辺に集まるほか、ピアノやバレエ、演劇など習い事でも高いレベルの教室が充実しているといわれている。
阪急宝塚駅(画像/PIXTA)
駅と文化施設をつなぐように商業ゾーンが広がっているのも宝塚駅周辺の特徴だ。
2025年、「旧宝塚ホテル」の跡地に誕生した32階建てのツインタワーレジデンス「ジオタワー宝塚 グランレジス」はそのシンボリックな立地とあって特に注目を集めている。1階にスーパーマーケット「阪急オアシス宝塚南口店」、2階~4階にクリニックモール「ジオタワー宝塚 グランレジス クリニックモール」が入居し、宝塚駅周辺の住環境はさらに向上している。
ベスト10圏外で注目の「大和西大寺」「東三国」
11位以下を見ると、50位圏内では「高槻市」「姫路」「和歌山」「尼崎〈JR〉」「大和西大寺」「枚方市」「森ノ宮」が過去最高位を更新している。
住みたい街(駅)ランキング [21位~49位・62位]
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※8 明石、山陽明石
※9 福島、新福島
※10 なかもず、中百舌鳥
※11 生駒、鳥居前
※12 谷町九丁目、大阪上本町
表中の**印のある駅について、以下のように別駅として集計している
**1 尼崎 JR東海道本線/福地山線/東西線 と 阪神本線/なんば線 それぞれで集計
**2 御影 阪急神戸線と阪神本線 それぞれで集計
**3 嵐山 阪急嵐山線と京福電鉄嵐山本線 それぞれで集計
**4 塚口 阪急神戸線/伊丹線 と JR福知山線 それぞれで集計
**5 中津 地下鉄御堂筋線と阪急神戸線/宝塚線 それぞれで集計
**6 伊丹 阪急伊丹線とJR福知山線 それぞれで集計
28位は過去最高位となった「大和西大寺」。駅北側と南側のどちらも再開発が進み、マイナーなイメージが大きく変わった。
大和西大寺駅(画像/PIXTA)
南口駅前広場は約33年に及ぶ近鉄西大寺駅南土地区画整理事業を経て2021年4月から供用が始まり、2023年4月には広場のそばに緑豊かな商業施設「Coconimo SAIDAIJI」が誕生した。
北口周辺は「産業のまち奈良」「学生のまち奈良」の拠点を創出すべく、市有地でオフィス・産地学官連携施設を誘致する開発が進行中だ。2026年5月までに周辺建物の解体工事が進み、2027年度末までにオフィスビルなどの開業を目指す。若年層の転出改善や企業誘致、魅力ある歩行者空間としての整備が期待されている。
順位こそ62位だが前年よりも得点を大きく伸ばし、今後のさらなるランクアップに期待が寄せられているのが「東三国」。
東三国駅(画像/PIXTA)
東三国は新大阪駅まで徒歩で約16分という近距離ながら住宅街であり、ディスカウントストアの「ジャパン」や24 時間営業のスーパーマーケット「グルメシティ 新大阪店」、業務スーパー「TAKENOKO」が徒歩圏内にあるなど生活環境が整っている。ファミリー層、単身者の分け隔てなく人気があるのだ。
開発計画が進んでいるのも惹かれる理由だ。2031年開業予定の「なにわ筋線」や、新大阪駅周辺の開発など、東三国からアクセスしやすい範囲で鉄道網・都市整備が進んでいる。開通予定のリニア中央新幹線や新大阪までの延伸が検討される北陸新幹線など再開発や再整備の計画が目白押し。東三国は西日本の玄関口にもっとも近い住宅地として今後注目が集まると予想される。
「尼崎」が「穴場」で6位から3位へ。尼崎がアツい
関西「穴場だと思う街(駅)」では、「梅田」が3年連続で1位に。同点1位の「草津」は前年6位から、ついに首位へ。過去最高位を更新した。草津はここでも強い。
穴場だと思う街(駅)ランキング [1位~8位]
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※1 梅田、大阪、大阪梅田、東梅田、西梅田、北新地
※8 明石、山陽明石
※11 生駒、鳥居前
表中の**印のある駅について、以下のように別駅として集計している
**1 尼崎 JR東海道本線/福地山線/東西線 と 阪神本線/なんば線 それぞれで集計
**4 塚口 阪急神戸線/伊丹線 と JR福知山線 それぞれで集計
そして注目は「尼崎」。前年の6位から3位に上昇している。実は「得点ジャンプアップした街(駅)」ランキングにおいて、前年と比べてもっとも得点が上昇した駅は「尼崎〈JR〉」(98点→168点)だった。
JR尼崎駅周辺(画像/PIXTA)
2026年に市制110周年を迎える尼崎市。阪神尼崎、JR尼崎、どちらの駅からでも特急や新快速を使えば大阪/梅田までわずか10分以内に到着できる。交通利便性が極めて高い。
居住地としての尼崎は阪神間(西宮など)のなかで未だに割安感があり、ファミリー層にとって手が届きやすい価格帯となっている。この点も人気の理由だ。
JR尼崎と阪神尼崎とは直線距離で約2.4km離れており、徒歩では35分ほどかかる。移動には阪神バスの利用が一般的だ。阪神本線・なんば線が乗り入れ、2025年3月に駅前の中央公園がリニューアルした阪神尼崎と、1997年にJR神戸線・宝塚線・東西線が集まり、「あまがさきキューズモール」をはじめ駅周辺にビルの立ち並ぶJR尼崎と、それぞれを中心に住宅地が広がっており、住民は尼崎の両面をフレキシブルに使い分けている。
あまがさきキューズモールの誕生で、尼崎の庶民的な地元住民が多い街といった印象だけでなく、買い物や通勤に便利で、市外の子育て世帯からも選ばれるという別の一面を持ったこともランクが上昇した要因だろう。
「街の魅力」という設問においては、「物価が安いと感じる」が尼崎〈JR〉で1位に、尼崎で2位となっている。「ロピア」「業務スーパー」「コノミヤ」など激安スーパーがひしめく激戦区で、食費を低く抑えられる。
「桂川」をはじめ郊外の駅の得点が軒並みジャンプアップ
関西「得点ジャンプアップした街(駅)」ランキングでは、「草津」「箕面」「桂川」「高槻市」など郊外の駅がTOP10にランクインした。
得点ジャンプアップした街(駅)ランキング [1位~9位]
表中の**印のある駅について、以下のように別駅として集計している
**1 尼崎 JR東海道本線/福地山線/東西線 と 阪神本線/なんば線 それぞれで集計
表中の※印のある駅について、以下のように複数駅の得点を合算している
※12 谷町九丁目、大阪上本町
日本庭園の最高傑作の一つといわれる桂離宮を擁する5位の「桂川」は駅周辺が住宅地となっている。JR桂川と阪急洛西口の2駅利用が可能で、通勤や通学にとても便利だ。京都市内の価格上昇に対し、大阪・京都の両方へアクセス可能ななかで割安感があることが支持につながっている。
桂離宮 松琴亭(画像/PIXTA)
生活の利便性の高さも魅力だ。2021年にリニューアルオープンした「イオンモール京都桂川」はJR桂川駅とほぼ直結しており、天候の影響を受けずにショッピングができる。
洛西口周辺は阪急電鉄と京都市・向日市が連携し、鉄道高架下の約1kmを「TauT(トート)阪急洛西口」として商業・交流空間へと開発。子育て支援施設「京都市交流促進・まちづくりプラザ」をはじめ全エリアが開業した。まちづくりプラザには親子の遊び場「ガタゴト」もある。
このように街の発展が目覚ましく、将来に対する期待値が高いのも桂川の順位が上昇した要素となっているようだ。
「住みたい自治体」で得点アップの「天王寺区」とランク上昇「高槻市」
関西「住みたい自治体ランキング」では9年連続で1位が「西宮市」、2位が「大阪市北区」。3位の「大阪市天王寺区」は、順位は前年と同じながらも得点が100ポイント近く上昇した。
住みたい自治体ランキング [1位~20位]
「天王寺区」は梅田・なんばに次ぐ繁華街であり、近年は再開発でファミリー層にも人気の文教地区。
天王寺駅(画像/PIXTA)
天王寺は巨大ターミナルを擁する利便性と、歴史ある「四天王寺」、長く愛されている「天王寺動物園」、憩いのスペース「てんしば」など新旧が共存するエリアだ。JR・地下鉄など交通網が充実し、昨年開業30周年を迎えた「天王寺MIO」など買い物できる場所もある。
また、住所はお隣の阿倍野区ではあるが、「あべのハルカス」「あべのキューズモール」に代表される最新の商業施設も一体となっており巨大な商業・観光スポットとなっている。
あべのハルカス(画像/PIXTA)
一方で、上本町や六万体、真法院町などは、落ち着いた雰囲気。不夜城のようににぎやかな街と、静かで厳かな街とがハイブリッドになっているのも天王寺の特徴だ。
「街の魅力」という設問において、「近所付き合いが薄く自由な生活ができそう」「街に賑わいがある」「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」という回答がどれも6位につけている。自由闊達に生きたい人たちにとって魅力的に映る要素が多いのだろう。JRや近鉄を利用すれば奈良、三重、和歌山へも路線1本で到着し、休日の小旅行を楽しみたいならば、うってつけの街といえる。
8位の「高槻市」は昨年より6ランク上昇。2018年以降で初めてTOP10に入った。「住みたい街(駅)ランキング」では18位から12位と、こちらも順位を上げている。
JR高槻駅北口(画像/PIXTA)
「街の魅力」という設問において、住みたい自治体では「子育て環境が充実している」が5位に。「魅力的な子育てに関する自治体サービスが充実している」では住みたい自治体、住みたい街(駅)ともに6位と、子育て環境への評価が高い。高槻市は子どもの医療費助成が18歳(高校3年生相当)まであり、親の所得制限なし、かつ自己負担ゼロと、大阪府で初めて医療費を完全に無償化している。市立小中学校の給食費は「恒久的に無償」であり、そういった先進的な政策や子育て支援サービスが価値判断されているようだ。
同設問において、住みたい自治体では「駅周辺に生活に必要な施設が揃っており便利だ」が5位にきている。JR高槻駅と阪急高槻市駅は徒歩で10分ほどだが、間には百貨店の「松坂屋高槻店」、ショッピングモールの「高槻阪急スクエア」があり、レジャー感覚で買い物が楽しめる。さらに「高槻センター街」、「たかつき中通り本通り商店街」、「アクトモール」、「芥川商店街」と庶民的な商店街が4つも複数ある。これらが駅間をつないでおり、活気にみなぎっている。この活気がそのまま高槻市の魅力として反映しているようだ。
11位以下、50位圏内では「大阪市浪速区」「神戸市垂水区」「伊丹市」「大阪市東淀川区」「守山市」「大阪市此花区」が過去最高位を更新している。
家賃や物件価格が割安な印象があるエリアが人気となった2026年度
以上、4つのランキングをご覧いただいた。2026年度調査の全体の傾向として、草津、高槻、尼崎など交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがあるエリアに人気が流れている。
これからも賃料や物件価格の上昇が続けば、住居地の選択肢はさらに多様化し、今年の調査では10位圏外だった郊外が今後ランクインする可能性は十分にある。以前から人気の高いエリアに、どんな顔ぶれが加わるのか、今後の関西の街の変化を見守っていきたい。

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