東武野田線・新船橋駅前で現在進行中の大型都市開発「みらSATO(ふなばし森のシティ)」プロジェクト。約11万2000㎡の敷地内には、5つの街区に分けられた約1500戸のマンション(プラウド船橋)を整備。
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最寄りの新船橋駅をはじめ、東葉高速線・東海神駅、JR総武線、総武線快速・船橋駅など4駅5路線が徒歩圏内という好立地、至れり尽くせりの周辺環境、専有面積80㎡中心という広々スペースながら3LDKが2628万円~というお手ごろ感などなど、まあとにかく魅力的な要素が満載なのだが、なかでも注目なのが同マンションに搭載される“スマートマンション・エネルギーサービス”「enecoQ(エネコック)」。
マンションがエネルギーを管理し、住民の省エネライフをサポート「enecoQ(エネコック)」は野村不動産とマンション向けインターネットサービスプロバイダ「FNJ(ファミリーネット・ジャパン)」が共同開発した、次世代型のエネルギー管理システム。その仕組みをざっくり言ってしまうと「暮らしに必要な全てのエネルギーを野村不動産とFNJがまとめて管理し、住民がエコで安心・安全な生活を送れるようにマネジメントする」というもの。主な特徴をまとめると、
【1】電気料金が約5%割安に。賢く使えばさらなるコストカットも
マンションの入居世帯が戸別に電気契約を結ぶ従来の形と異なり、「enecoQ(エネコック)」では東京電力からFNJが一括で電気をお買い上げ。各世帯は東京電力の電気料金プランではなく、FNJが独自に設定したオリジナル電気料金プラン(スマートプラン)を利用することになる。実はコレ、かなりおトクなシステムで、通常使用の場合でも一般的な東京電力のプランに比べて約5%の電気料金を節減できるという優良ぶり(※1)。また、30分単位の電力使用量に応じて料金単価が変わるため(下図参照)、電気を使う時間を上手に分散させればさらなるコストカットも可能だ。
※1 月間の電気使用量を350kWhとした場合の例。使用方法により、割安になるパーセンテージは異なります。
仮に「スマートプラン」の請求金額が東電の請求より高くなる場合は、東電の請求金額が上限となる
【2】基本料金なし。使った分だけ支払う仕組み
しかもこの「スマートプラン」にはいわゆる“基本料金”がない。使った分だけ料金がかかる仕組みなので、シニア夫婦などあまり電気を使わない世帯の場合は電気代が安くなる。極端な話、もし長期のバカンスで家を空け、電気を1カ月間まったく使わなかったら、専有部分における当月の電気代はほとんどかからない。(※2)。
※2 共用部の使用電力には基本料金が設定されており「スマートプラン」の対象外。また、待機電力にかかる電気代と燃料費調整額・太陽光促進付加金は別途請求される。
【3】電力使用状況をリビングのパネルに表示。リアルタイムで分かりやすく「見える化」
リビングのパネルにリアルタイムの電力使用状況を表示。消費電力量が増えると電気料金の単価に合わせてグリーン(単価22円)→イエロー(単価28円)→レッド(単価40円)と色が変わる(※3)。単に電力使用量だけを表示するのではなく、電気料金と関連付けた一歩先行く「見える化」といえよう。「今はレッドゾーンか。
※3 各料金単価は変更の可能性あり
電気料金ごとに使用量を色分け
【4】共用部の電気の集中使用を抑えて、自動的に分散
マンション全体のエネルギーを「プラウドMEMS管理センター」がコントロール。予め設定されたマンション全体の消費電力を超えそうになった場合には、このMEMSが共用部の照明や空調などの稼働を制御。ムダな電力のたれ流しを防ぎ、共用部の電気料金の割引にも反映されるため、住民にとってもおトクなシステムである。
【5】災害時など、もしものときのためにライフラインを確保
災害などによる停電の際には自家用発電機が稼働。共用コンセントやエレベーター、共用部情報端末といった一部の共用設備へ電源を供給し、最低限のライフラインを確保。太陽光発電も自立運転するため、停電時でも携帯電話の充電などが可能だ。また、共用部のラウンジには無線LANが完備されているので、災害時でもネットで情報収集ができてしまう。
と、このように便利でおトクな省エネライフを実現する「enecoQ」。いまのところ首都圏のプラウドシリーズにおいてある程度規模の大きなマンションで導入を検討していく予定だという。今回のプラウド船橋を足掛かりに、ますますの広がりを期待したいところだ。
■プラウド船橋(モデルルーム公開中)
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