1877年8月21日、東京・上野公園で第1回内国勧業博覧会が開催された。この博覧会はウィーン万国博覧会を参考に、初代内務卿大久保利通が推し進めたもの。

会場中央の人工池に日本初の西洋式噴水が設けられ、それを記念して、8月21日は“噴水の日”に制定されることになった。

今日では、大きな公園や町中の広場など様々なスポットに噴水はあり、とくに猛暑の日には、ちょっとした涼気を感じさせるスポットとして多くの人に親しまれている。そんな数々ある噴水の中で、日本一の噴射高を誇るのが山形県西村山郡西川町にある月山湖大噴水。役場の方に噴射高にこだわった理由をたずねてみた。

月山湖大噴水


「水源の町・西川町のシンボル的存在であり、噴射高112m、日本一の高さを誇る寒河江ダムの“水”のシンボルモニュメントです。112という数字にはこだわりがあり、ダム脇を通る道が国道112号線、ダム建設により移転した世帯数が112戸、そしてダム竣工式が平成2年11月2日となっております」

とのこと。様々な語呂合わせが、日本一の高さを誇る結果に結びついたようだ。月山湖大噴水は、4月末から11月上旬の平日10時~16時(土日祝10時~17時)の1時間毎に水が打ち上げられ、一回の噴上は10分。初夏には新緑、秋には紅葉など雄大な自然を背景に見ることができるので、気になる方はぜひ西川町に足を運んでみてはいかがだろうか。

また、日本一という肩書きがなくても、ぜひ注目していただきたいユニークな噴水が存在する。京都駅八条口の「近鉄名店街みやこみち」にある噴水。こちらは、イラストや文字が流れ落ちてくる様が不思議で、いつまでもじっと見入ってしまう。

さらに六本木駅からほど近いサントリー美術館には天から降ってきた細い糸を伝って水が流れ落ちるような噴水や、富山県黒部市の宇奈月温泉駅前にある温泉が噴き出す噴水も、なかなか個性的。噴水ファンにはぜひ訪れていただきたい。

まだまだ続く暑い日。見た目の涼しさを求めて出かけてみては?

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