近ごろ、都市部を離れ、地方へのIターン、Uターンを望む若者が増えているとか。

じっさい筆者の周囲にも、30歳過ぎあたりから都会生活に見切りをつけ、地方移住という道を選択する友人がけっこういます。

背景には通信環境の発達により物理的な距離感にとらわれず色んな仕事ができるようになったというのもあるでしょうし、純粋に「自然豊かな農村(漁村)で、のんびり暮らしてみたいわ」などという願望もあることでしょう。

とはいえ、これまでの生活・仕事・人間関係をいったんリセットし、未知の土地に飛び込むとなると、なかなか憧れだけで実行できるものではありません。そこで、じっさいに都会から移住を果たした方に、地方生活のアレコレについて質問してみました。

仕事は? 人間関係は? 田舎暮らしってじっさいどうなの?

お話をうかがったのは、一昨年、生まれ育った大阪を26歳で離れ、山口県へと移住した茶木 学さん。きっかけはなんだったんでしょうか?

「きっかけは転職ですね。もともと農業高校に通っていたこともあって、いずれは農業関連の仕事に就きたいと考えていました。大阪でも農産物などを販売する土産物屋で働いていたのですが、やはり生産をやってみたいという思いが強く、思い切って新しい土地でイチから始めてみようと。そこで、山口県で観光農園を営む『花の海』という会社に転職し、身ひとつで移住してきました」

――とはいえ、縁もゆかりもない土地への移住となると、なかなか勇気がいるのでは?

「確かに不安でしたけど、実際に住んでみたら人も温かいし、環境もいいし、暮らしやすいですね。空気が綺麗だからか、体も丈夫になったような気がします。もともとアレルギー性の鼻炎もちだったんですが、症状もだいぶ治まりましたし。仕事についても一年目は覚えることが多すぎて大変でしたけど、最近ではだいぶ余裕が出てきましたね」

――ちなみに、移住費用はおいくらだったんでしょうか? また移住前と比べて収入はどう変わりましたか?

「引越し代金が約10万円、その他の新居にかかる共益費などが約10万円、家電などを新たに購入した費用が約6万円という感じです。また、収入面ですが、大阪時代の前職の給与に比べると一割強くらい減少しました。

とはいえ、こちらは家賃や物価が安いので生活水準にはあまり変化はありません。ただ、大阪時代と違い、車がないと買い物は不便です。現在は電動自転車で何とかカバーできていますが、将来的には車を購入したいと考えています」

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【画像1】「朝早い仕事なので、常に早寝早起き。規則正しい生活が送れている」と茶木さん。自分でつくった野菜をおいしそうに食べるお客さんの顔を見るのが何よりの喜びとのことです(画像提供:花の海)

お話を聞いていると「移住って、なんていいことづくめなのかしら」と思えてきますが、茶木さんのように田舎暮らしをポジティブに楽しめる方もいれば、いざ来てみたものの当地の生活スタイルが肌に合わず、悩む人ももちろんいるようです。

茶木さんの上司で、広島からのIターン組である小玉さんによれば「田舎で暮らしたい、農業をやりたいという思いだけが先走って、十分な覚悟もないまま移住するのはあまりオススメしません。まずはその土地柄が自分に合っているか、仕事の厳しい部分も理解したうえでやりがいを持てるか、実際に体験してみるのがいいと思います」とのこと。

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【画像2】以前は大手企業でサラリーマンをしていた小玉さん。現在は農業生産法人「花の海」で、野菜づくりの楽しさを広く発信すべく奮闘中(画像提供:花の海)

最近では、住み込みで希望者に農業研修を実施する自治体や農業法人も多く、門戸は開かれているそう。こうした研修を通じて、お試し期間的に田舎暮らしや農業への適正を見極めてみるといいかもしれません。また、そこまで本気の研修だと尻ごみしてしまう人はもう少しライトに、レジャー感覚で田舎体験してみてはどうでしょうか。

例えば、じゃらんnetが運営するウェブサイト「里山・里海タイムトリップ」には、さまざまな田舎体験、自然体験メニューが載っていますので、まずはこうしたものに参加して田舎の水に慣れていくのもアリかと。

当サイトは全国各地の農村・漁村をカバーしているので、旅のプランに組み込んだりもできそうですしね。

ちなみに、茶木さん、小玉さんが勤める花の海でも、3月11日~14日に「ランチ付き♪広い農地で春のピクニック収穫」と銘打った収穫体験イベントを実施するとのこと。東京ドーム13個分の広大な農地をピクニックしながら、イチゴや野菜の収穫体験を行うという、なんとも春らしいイベントです。詳細は「里山・里海タイムトリップ」で確認できますので、気になる方はぜひチェックしてみましょう。

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【画像3】広大な農地を散策し、獲れたてのおいしい野菜を味わう。田舎の魅力が凝縮されたイベントです(画像提供:花の海)

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【画像4】3月11日~14日に開催される収穫体験イベントの案内ページの画面キャプチャ

●里山・里海タイムトリップ
HP:http://r.advg.jp/adptg_count/r?adptg_aid=6780&adptg_mid=1098&adptg_lid=184
●花の海
HP:http://www.hana-umi.com/
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