●福岡の人気土産「めんべい」の久世福商店verが呑兵衛への贈り物に最強な理由とは?
みなさんは福岡の博多土産「めんべい」をご存知でしょうか? 筆者は数年前、友人からのお土産で「めんべい」(プレーン味)をもらって初めて知ったのですが、なんでも福岡の『山口油屋福太郎』の大ヒット商品で、かなり前から博多の定番土産なんだそうです。

見た目から、駄菓子屋によくある「えびみりん焼き」みたいな味かなと思ったのですが、全然違いました。
「これはお酒に合わせないともったいないやつだ!」と慌てて日本酒を開栓して堪能しまくりました。あまりに美味しくて感激し、友人に「お願い、また買ってきて~」と思わずLINEで要望してしまったほど。しかし、昨年の暮、手土産を買おうと思って吉祥寺の『久世福商店』に行った際、この「めんべい」を発見したのです。その名も「久世福商店限定めんべい」。

どうやら『山口油屋福太郎』と『久世福商店』のコラボ商品らしく、味も「香りの七味マヨネーズ」と「おかず味噌国産九条ねぎ風」という“おとな向け”のフレーバー。2枚入りが5袋。それが箱入りで各626円というお手頃価格。筆者は博多とは縁もゆかりもありませんが、これは手土産に最高だ! と思ってさっそく購入。
それを年末に実家に帰省した際に渡したら、案の定、家族や親戚中から大ウケ状態。酒飲みの親戚一同、口を揃えて「これ旨いなあ」と喜んでくれました。
めんべいが酒のつまみに最高な理由

まず、「香りの七味マヨネーズ」のほうから。ちなみに「めんべい」は基本は明太子とイカ・タコの素材の味。この久世福商店限定味は、そこにマヨネーズと柚子や山椒、唐辛子などのピリ辛七味を足しています。想像するだに美味しそうじゃないですか? ちなみにまったく甘くないので、子どもが喜ぶ味ではありません。むしろ辛いです。

無理やり例えると、味として近いのは、海鮮&明太もんじゃ焼きにマヨネーズを垂らし、ヘラで押さえつけてパリッパリに焼いた端っこに、七味をたっぷりつけて食べているような感じです。
薄い割にバリバリに硬いので、噛むほどに旨味が増幅し、しかも最後には舌にピリリとした明太子と唐辛子、山椒の滋味深い辛味が残るんです。これをぐびぐびっとビールや日本酒で流し込む。はい、最高に美味しいです!
続いて「おかず味噌国産九条ねぎ風」です。こちらもベースは明太子とイカ。

先ほどの七味マヨとは全然違って、バリッと噛むと味噌の甘みが先に来て、続いてネギの香味がガツンときます。さらに明太子の辛味が襲いかかります。そして時折、ネギの苦味も感じられる。これを噛んで噛んで噛みしだいていくと、全体的に味噌のまろやかなコクに覆われます。これはビールもいいけど日本酒がぴったりです。
というわけで、「久世福商店限定めんべい」、めちゃくちゃ美味しいのでぜひバリバリ食べてみてください。特に酒飲みには最高のつまみになると思いますよ。
(撮影・文◎土原亜子)