●とある焼鳥屋の「塩ザンギ」がウマいとの噂を聞きつけ、日本唐揚協会認定カラアゲニストが出動! その実力を確かめてみた
北海道のからあげ「ザンギ」といえば、大分県の中津からあげと並ぶ“二大ご当地からあげ”のひとつ。風変わりな名称の由来は、一節によると中国のからあげ「炸鶏(ザージー)」から来ていると言われています。
このザンギ、最近では首都圏でも食べられる店が増えていますが、最近、ザンギがものすごく美味しい焼鳥屋があるとの情報をキャッチしました。それが『北海道焼鳥 いただきコッコちゃん』。北海道の札幌市に本店を置き、東北や首都圏に15店舗(2023年2月現在)を展開する人気店です。
この『いただきコッコちゃん』のザンギが気になる理由は、その味付け。ムネ肉を使った塩味とカレー味のザンギらしいのです。一般的なザンギは醤油ベースの濃いめの味付けが多いので、これはかなり珍しいタイプと言えます。

しかもこのザンギ、日本唐揚協会主催・からあげグランプリの塩ダレ部門で4年連続で金賞を受賞している逸品だそう。これはカラアゲニストとしての腕…いや、舌と胃袋が鳴ります。というわけで、それを味わうべく『いただきコッコちゃん 五反田店』に行ってきました。
気になる進化系ザンギの味わいやいかに?

いただいたのは「コッコちゃんの塩ザンギ・普通盛」と「コッコちゃんの札幌カレー塩ザンギ」(いずれも5個・548円)。普通盛とのことですが、けっこう大きめサイズです。

まずは塩ザンギからいただきます。極薄ながら、モッチリ感のある衣の香ばしさに魅了されつつ歯を入れていくと、ムネ肉とは思えない柔らかさ。

あっさりめの塩味で、噛むほどに肉の旨みがにじみ出てきます。その旨みが舌にからみ付くようでこれまたクセになりそうな舌感覚。断面からジワッとしみ出す肉汁が店内の照明に照らされてキラキラ輝いています。
しょっぱなから興奮してしまいましたが、いったん心を落ち着け、続いて「札幌カレー塩ザンギ」を実食。まず香りがたまりません。食べる前から「ウマい!」と言ってしまいたくなるほどのスパイシーでコク深い香り。舌ではなく鼻がピリッとした刺激を感じてしまうようで、嗅覚経由で胃袋が騒ぎ始めます。

しかし口にしてみると、想像したほどの刺激はありません。

コクのあるカレー風味があっさりしたムネ肉によく合います。店長の中島駿輔さんによると、同店の系列店のカレースパイスをこちらの塩ザンギに応用してみたところ抜群に美味しかったため、メニュー化したのだそうです。お見事ですね。
進化系ザンギはほかにもある!
あれよあれよという間に10個のからあげを完食してしまった筆者。どちらも抜群にウマい! ザンギを食べられるお店は全国に増えていますが、しかしムネ肉の、しかもカレー味とは珍しい。
ちなみに、これ以外にも「イカスミ塩ザンギ」や「紅生姜ザンギ」などもあります。ここまでいろんなバリエーションを楽しめるのは、あっさりしたムネ肉だからこそ。旨みや脂感が強いモモ肉とはひと味違う美味しさを堪能できました。
●SHOP INFO

店名:北海道焼鳥 いただき コッコちゃん 五反田店
住:東京都品川区西五反田1丁目2-8 FPG Links GOTANDA 6F
TEL:03-6417-9520
営:16:00~23:00(フード22:00LO、ドリンク22:30LO)
土・日・祝日16:00~22:00(フード21:00LO、ドリンク21:30LO)
休:年末年始
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。