●入れ替わりが激しい飲み屋街で何十年も愛され続ける『たこ焼大ちゃん』の魅力を探ってみた。
せんべろで有名な京成立石。

立石駅南口の立石駅通り商店街を中程まで進み、左に曲がると公園の手前に見えるのが『たこ焼大ちゃん』。「たこ焼」の文字が浮かぶ赤いちょうちんが目に飛び込んできます。この日はたまたま客足が途切れたタイミングに行きましたが、いつもは「たこ焼」を買い求める人たちで賑わっていますよ。

店主は道頓堀で修業し本場の味を学んだあと、立石でたこ焼屋を開きました。焼き方も昔ながらの焼き方をしているそうで、筆者の大阪出身の親戚にお土産は何がいいかと訪ねると、「たこ焼大ちゃんのたこ焼がいい」と言われるほど。道頓堀の文字は伊達じゃありません。店員さんたちの華麗なピックさばきは、ずっと見ていたくなります。
「たこ焼」は持ち帰り客も多いですが、店の前に置かれたベンチで味わってもよし。
呑んべえ達は近くのコンビニやスーパーでアルコールを買ってから「たこ焼」を買い、飲み食いしています。彼らは酒に合うものをよく知っていますね。
立石で缶ビール片手に本場・大阪の「たこ焼」が食べられる!

たこ焼きにかけるものといえば、ソースとマヨネーズを思い浮かべますよね。甘いソースの香り、上がる湯気とふわふわ揺れる大きな削りのかつお節に食欲がそそられます。
まずは、濃い目のソースとマヨネーズが混ざり合う、大ちゃん定番の「マヨネーズソース」で食べてみましょう。

たこ焼は丸くて大きめ。1パックで十分1食になるボリュームです。アツアツの時は、口の中を火傷しないように注意して食べてください。
食べれば、中はふんわり。生地は口の中でとろけていきます。

ソースとマヨネーズの酸味と甘みのある味に、青のりの香ばしさ、かつお節の旨味が混ざり合い、たまらないおいしさ。
焼き立ての「たこ焼き」に出会えば、生地はふわふわ。

さらに、 “たこ”の食感も秀逸なのです。焼き立てを食べると、噛み締めたたこはプリプリ、ジュワッと旨味が染み出して幸せ。実は刺身にも使える新鮮なものを贅沢に使用しているんだそうです。
さっぱりしょう油ソースはお酒にピッタリ
ソースは、マヨネーズソース以外にも3種あります。先ほどのマヨネーズソースはこってり甘さのある味だったので、次はさっぱり系のしょう油ソースでいただきました。

香ばしいしょう油の香りが広がります。ソース系よりあっさりした味わいなので、より粉や素材のおいしさを感じられました。お酒がとてつもなく飲みたくなる味です。
まとめ
『たこ焼大ちゃん』の「たこ焼」を食べれば、とろとろにやわらかい生地に病みつきになります。食事のメイン料理にしても良し、酒のお供にしても良しの立石のソウルフードです。
(撮影・文◎乃々)
●DATA
店名:たこ焼大ちゃん
住:東京都葛飾区立石1丁目12−6
営:平日12:00~20:00、土日12:00~19:30
休:水曜