●謎の「博多風からあげ」とは一体どんなものなのか? 日本唐揚協会認定カラアゲニストが東京・湯島の人気店『からあげ八ちゃん』に突撃!
ある日、「博多風のからあげがウマい店が湯島にある」と食いしん坊の知人に教えてもらいました。しかし博多風からあげと言われても、いまいちピンときません。

というわけで、実際にその博多風からあげが味わえるというお店『からあげ八ちゃん』に実際に行って、食べてみることに。場所は東京メトロ千代田線・湯島駅の3番出口から徒歩数十秒。お昼どきともなると、お弁当を買い求めるお客さんの人だかりができる人気店だそうです。というわけで、いざその博多風からあげの味わいをご紹介していきましょう。
甘さが際立つ!これぞ九州醤油の味!

オーダーしたのは「からあげ定食」(850円)です。からあげの味は、「たれ」、「たれこしょう」、「たれ一味」、「たれ韓辛」、「たれにんにく」、「特製塩」、「特製ポン酢」という7種類から好きなものを選べます。まずはベーシックなものから食べてみるべく、味は「特製塩」を選びました。
からあげは、やや大きめサイズのものが4個。「特製塩」は別の器に盛られていて、自分で振りかけたり、肉をつけて食べるようになっています。
衣は「シャリッ!」とした歯ざわり。爽快な音が脳内に響き渡る、まさに悩殺系の咀嚼音です。

また、鶏肉も絶妙なやわらかさで実にウマし。ちょっと弾力もあって、噛むほどに肉の旨みがしぼり出されてくる感じ。秘伝のタレに3日間漬け込んでいるそうですが、この味付けがとにかくスゴい。
食べた瞬間「なるほど、これが博多風か!」と思わず納得してしまった筆者。濃いめで甘さも感じる肉の味わいが唯一無二なのです。ご承知の通り九州の醤油は甘め。その醤油を使用しているからこそのコク深さと甘み、上品な醤油の風味がしっかりと染みています。これは関東エリアではなかなかお目にかかれない味です。「ウマい!」のひと言につきますね。

とりわけ、筆者が選んだ「特製塩」は、からあげにふりかけて食べると、“旨しょっぱい”味になって、美味しい刺激がグーンと増します。
人気の「たれこしょう」は白いご飯必須!

からあげは追加オーダーが可能です(1個150円)。からあげを1個から追加できるのは、ありがたいシステムですね。7種類の味があるので、全部試してみたくなります。
筆者はこちらでも特に人気という「たれこしょう」を2個、お願いしました。このからあげ、白いご飯がよく似合う! 甘辛いタレとゴマの食感が絶品です。しかも衣がタレに負けておらず、カリッとした歯ざわりがしっかり残っています。皮部分もパリッとしていて実に美味。
思わずご飯にのせて食べてしまいました。美味しいタレがご飯にもしっかり乗り移って、からあげ1個でご飯1杯軽くいけそうです。

というわけで、謎の博多風からあげは、九州醤油の美味しさが際立つ絶品からあげでした。忘れたころに突然、無性に食べたくなるやみつき系のからあげでした。
●SHOP INFO

店名:からあげ八ちゃん
住:東京都文京区湯島3-33-9小能ビル1F
TEL:03-6284-2133
営:月~金11:00~15:00、17:00~22:00(21:30LO)
土17:00~22:00(21:30LO)
休:日・祝
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。