●金時山の山頂でいただける「名物うどん」。絶景を眺めながら、心も体も満たされると話題の一杯とは?
昨今のブームで登山をはじめる人が増えています。
人気の秘密は、感動的なワイドビューと、山頂の茶屋『金太郎茶屋』と『元祖 金時茶屋(金時娘の茶屋)』。それぞれ「うどん」が名物で、汗だくになって登ったあとの食事は、それは格別なものです。それでは、茶屋に向けて登っていきましょう。
『金太郎茶屋』の「まさカリーうどん」がガラムマサラ付きで刺激的!

神奈川県足柄と静岡県にまたがる山頂の神奈川県側にある『金太郎茶屋』は、目の前のまさかりのオブジェが印象的。名物の「まさカリーうどん」は、まさかりとカレーが合体したとても分かりやすい名前です。汗をかいた身体が山頂の風で冷えてしまうときに、あたたかい麺類がちょうどいい。抜けた塩分も補えます。

店内にも席はありますが、天気が良く景色を眺めたいなら外席がおすすめ。注文してお金を払って、しばらく待つと、スパイス付きのうどんが到着です。ミックススパイスのガラムマサラを自由にかけて食べられる、名物「まさカリーうどん」をいただきましょう。

カレーは、具がないシンプルタイプ。

味変したくなったら、ガラムマサラをかけてみましょう。いくつものスパイスの味に辛味も感じられ、カレーの味に深みがでます。時々、スプーンに乗った歯ごたえの良い福神漬けを挟むことで、口をさっぱりさせつつ平らげてしまいました。福神漬けは、お好みで別々に食べても良し、混ぜても良しです。

他にも、おでんや山菜うどんなどのメニューがあります。箱根七里ビールのようなご当地ビールもありましたよ。山で飲むお酒は格別です。
『元祖 金時茶屋』の具だくさん「金時うどん」でパワーチャージ

静岡県側の『元祖 金時茶屋(金時娘の茶屋)』には、元山ガールで金時娘として知られる有名な店主がいます。しかし今ではお年をおめしになり、金時娘さんに会える機会は少ないそう。ここでは「金時うどん」や「大粒なめこ入りみそ汁」が人気です。

「金時うどん」には大きななめこや練り物、油揚げの具がたっぷり。
茶屋のある山頂への道のりは、登山初心者向けルートもあり

金時山は初心者向けの金時登山口からのコースもあり、山頂の茶屋を目指して1時間30分~2時間で登ることが可能です。晴れれば富士山、大涌谷から出る煙に芦ノ湖、箱根の仙石原地区を望める大パノラマを望めます。景色と相まって、各茶屋のうどんもさらにおいしく感じられること間違いなし。
また、茶屋内には何百回、千回と登山をした人の名前が並びます。ノートに登頂回数と名前を書き、食事の前後に登頂の記録を残せば、良い思い出になりますね。
非日常の大自然の中で茶屋の名物うどんを頬張りたい
さあ、日々のしがらみなんて全部、登山口あたりにポイっと捨てていきましょう。山に登っていい汗をかいたら、富士山を見ながらうどんを頬張ってみてください。解放感たっぷりの見晴らしのいい山頂でうどんを食べるなんて、最高の体験。明日からまた頑張ろう、そんな気持ちになる1杯をどうぞ。
(撮影・文◎乃々)
●SHOP INFO
金太郎茶屋
住:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原285 金時山山頂
営:8:00~16:00
休:無休
元祖 金時茶屋(金時娘の茶屋)
住:静岡県駿東郡小山町844 金時山山頂
営:7:00~16:30