台湾旅行の楽しみの一つ、台湾グルメ。小籠包、ルーロー飯など、国内でも気軽に台湾料理を食べられるようになってきましたが、現地に行ったら存分に堪能したいですよね。

 そこで、今回は台湾・台北旅行中に食べたい必食グルメを5軒紹介します。台北市内、観光スポット近くのお店を選んだので、観光の合間に訪れてみてください。基本的に現金払いですので、訪れる前に両替するのを忘れずに。

 100台湾ドル(元)=約460円(※2023年7月現在の価格)

皮が極薄で餡が透けて見える!『梁山泊小籠湯包』の「小籠包」

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
「小籠湯包」100元

 台北の原宿とも呼ばれる「西門町(せいもんちょう、シーメンディン)」。もともと映画産業を中心にして発展を遂げてきたエリアで、現在は流行・文化の発祥地として知られています。

 MRT「西門駅」より、徒歩約7分の場所にあるのが『梁山泊小籠湯包』です。半野外のような場所にあり、他にも飲食店がいくつか連なります。メニューはシンプルで、単品の小籠包かスープ・豆乳のセットのみ。注文してから包んで蒸すようで「20分待つけど良い?」と聞かれます。

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

 到着した小籠包は、皮が非常に薄く中の具材が透けて見えそうなほど。レンゲの上で小籠包を割ってみると、スープがジュワ~っと溢れ出てきます。肉の旨みがギュッと凝縮された味わいで、思わず「うまっ!」と声が出ちゃいます。

 一口目はぜひそのまま、その後は醤油、黒酢、千切りの生姜をお好みで合わせて食べるのがおすすめです。

薄皮なのにもちっとしており、作りたてだからこその美味しさなのかもしれません。

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小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

店名:梁山泊小籠湯包

住:台北市萬華區漢口街二段54-4號
営:水曜、金曜~日曜10:00~15:00、17:00~21:00

台湾朝食の定番!『天津豆漿』の「鹹豆漿」

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
「鹹豆漿」30元

 台湾の定番朝ごはんとして知られている「鹹豆漿(シェントウジャン)」。「鹹=しょっぱい」、「豆漿=豆乳」という意味で、直訳するとしょっぱい豆乳という意味です。温かい豆乳に、お酢、ラー油、醤油、小ネギ、小エビ、油條(揚げパン)が入っており、お店によってパクチーやザーサイが入っています。

 MRT「忠孝新生駅」から徒歩約1分の場所にあるのが『天津豆漿』です。伺ったのはちょっと遅めの10時頃でしたが、地元の人がひっきりなしに訪れていました。

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

 メニューや伝票に日本語の表記はないですが、お店の壁に大きくメニューの写真が貼ってあるのと、店員さんも優しく対応してくれるので、言葉がわからなくても指さしながら注文ができます。

「鹹豆漿」は小さな丼でやってきます。台湾の大衆料理屋は、一つ一つが小ぶりなので食べ歩きに適しているのが嬉しい! 今回は「鹹豆漿」だけでしたが、ローカルの方を見ると追加で大根餅や蛋餅(台湾風卵焼き)などと一緒に味わっている方が多かったです。

 一見スープのようですが、レンゲを入れてみるとおぼろ豆腐のようで、豆乳とお酢が混じり合い、ゆるく固まっています。飲んだ次の日に食べたい、胃が落ち着く優しい味わい。細かく刻んだザーサイがアクセントになり、食欲をそそります。油條を浸すと、味わいに深みが出てますよ。

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小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

店名:天津豆漿

住:台北市中正區忠孝東路二段134巷24號
営:日曜~金曜7:00~13:00

ミシュランガイド台北掲載店!『永康牛肉麺』の「紅焼半筋半肉麺」

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
「紅焼半筋半肉麺(小)」300元

 グルメもショッピングも楽しめる町として人気の高い「永康街(ヨンカンチェ)」。牛肉麺といえば、ここと言われる程、観光客もローカルも足繁く通う店が『永康牛肉麺』です。2018年から5年連続でミシュランガイド台北にも紹介されています。

 牛肉麺とは煮込んだ牛肉とスープ、小麦の麺で構成されており、紅焼(ホンシャオ)と呼ばれる醤油味のピリ辛スープか、清燉(チンドゥン)と呼ばれるクリアなスープの2種類を選べることが多いです。『永康牛肉麺』で人気なのは紅焼で、今回は牛すね肉とすじ肉がどちらも楽しめる「紅焼半筋半肉麺(小)」を注文。

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
(食楽web)

 ゴロゴロとお肉が入った牛肉麺は、表面にラー油がたっぷりとかかっているので、ピリ辛。後味に漢方のスパイスと牛骨出汁を感じます。麺は柔らかめに茹でてあり、こってりとしたスープとの相性が抜群です。

 肝心のお肉はというと、すじ肉はぷるぷるで柔らかく煮込まれており、すね肉には味がしっかりとついています。テーブルには酸味のある高菜もおいてあるので、味変も楽しめます。小でも大満足のボリュームです。

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小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

店名:永康牛肉麺

住:台北市大安區金山南路二段31巷17號
営:11:00~20:50

行列のできる名店!『天天利美食坊』の「滷肉飯(魯肉飯)」

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
「滷肉飯(魯肉飯)小」+たまごトッピング 50元

 冒頭で紹介した西門町のメインストリート「漢中街」で、多くの人が並ぶ名店『天天利美食坊』。店先にはスーツケースが並び、世界各国から旅行客が訪れていました。日本語メニューもあり、店員さんも簡単な日本語を話せます。

 お客さんのほとんどが注文していたのが「滷肉飯(魯肉飯)」の半熟卵乗せ。甘辛い醤油ベースのタレで煮込まれた豚肉がごはんにかかっており、その上に半熟卵が蓋をするように乗っています。香辛料があまり効いていないので、独特な味わいが苦手な方にもおすすめ。脂身も少ないので食べやすいです。卵を混ぜながら食べると、よりマイルドになって美味しさが増すので、マストでトッピングして欲しい……!

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小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

店名:天天利美食坊

住:台北市萬華區漢中街32巷1號
営:火曜~日曜10:30~22:30

4月~10月限定の美味しいスイーツ!『冰讃』の「芒果雪花冰」

小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選
「芒果雪花冰」180元

 美味しいマンゴーが出回る時期、4月中旬~10月末の期間限定でオープンするこだわりのかき氷屋『冰讃』。お店があるのは、様々な飲食店が立ち並ぶMRT「雙連駅」から徒歩約3分の場所。観光客でにぎわう迪化街や寧夏夜市なども近くにあるので、合わせて訪れるのもおすすめです。

 注文したのは一番人気の「芒果雪花冰」。台湾産のマンゴーにこだわり、その時期に一番美味しい産地のものを提供しているそうです。メニューには、「牛奶冰」と「雪花冰」の記載がありますが、「牛奶冰」は普通の氷を削って練乳をかけたもので、「雪花冰」は氷自体に練乳などで味をつけて削ったものだそう。

「芒果雪花冰」は、2人でシェアしても良さそうなボリューム。練乳のやさしい味わいのする氷に、色鮮やかなマンゴーがたっぷりと乗り、さらにその上にマンゴーシロップと練乳がかかっています。

 旬のマンゴーは甘くて芳醇な味で、口の中でとろけます。練乳・シロップ・氷がどれも絶妙な塩梅で、マンゴーの美味しさをより引き出しています。感動すること間違いなしの美味しさなので、この時期に台北を訪れる方はぜひ行ってみてくださいね。

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小籠包に牛肉麺も! 台湾旅行で絶対味わいたい「台北必食グルメ」5選

店名:冰讃

住:台北市大同區雙連街2號
営:11:00~21:00

(撮影・文◎加藤あやな)

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