●立石の数少ない喫茶店の中でも雰囲気たっぷりの老舗『ルミエール』。懐かしさを覚える定番人気の「オムライス」と「ナポリタン」を味わってみた。
1000円でベロベロに酔えるせんべろの聖地として有名な立石。一方で、ノンアルコールの飲み物をいただきながら、「ゆったり過ごせる場所が少ないことが難点だ」と思う人もいるのではないでしょうか? 立石で喫茶店をお探しの人は、『ルミエール』がありますよ。
商店街の中で立石民の憩いの場として、30年以上前からある喫茶店。商店街も時代の波でチェーン店が増える中、昔と変わらぬ風情で佇んでいます。それでは、昔ながらの喫茶店で「オムライス」や「ナポリタン」を食べてみましょう。
アーケード商店街にある趣を感じる外観と店内

京成立石駅から立石駅前通り商店街のアーケードに入って行くと、右手に見えてくる『ルミエール』。駅からすぐなので、待ち合わせや休憩に使える場所として地元民や立石ラバーがよく利用する店です。

店の前に到着すると、ポスターが何枚も貼られた自動ドアやショーケースが。入口全体から醸し出される昭和の雰囲気に懐かしさを感じます。

店内に入ると目を見張るのが、存在感たっぷりの電話ボックス。いきなりのレアなピンク電話にワクワクとセンチメンタルが入り交じった気持ちになりました。その奥に並んだテーブル席に座ると気付く、ほのかなタバコの香りとテーブルに置かれた灰皿。ここは、スモーカーが一服して落ち着ける数少ない場所でもあります。
それでは、ランチもできる喫茶店の定番メニューを注文しましょう。
老舗喫茶の「オムライス」は個性たっぷりで優しさのある味

まずは、喫茶好きの間で話題の「オムライス」を食べてみました。『ルミエール』の「オムライス」は、手作り感溢れるどこか懐かしい見た目も味わい深いと評判です。

ケチャップライスの上にのった玉子は、ライスを包むというより、ふわっとかけられています。まるで玉子がライスに被せられたお布団のよう。玉子は白身と黄身のマーブル模様を描き、ツヤツヤ。そこに碁盤の目のように交差してケチャップがかけられており、お皿の柄と相まって可愛らしい雰囲気を醸し出しています。

玉子はふわふわで、半生部分がとろりと口の中でとろけていきます。ケチャップの味が馴染んだライスはしっとり。ケチャップの甘みと塩気、コクと旨味が口いっぱいに広がり、あっという間に完食してしまいました。

付け合わせのナポリタンとサラダが彩りをプラス。サラダは新鮮なキャベツとレタスにフレンチドレッシングの酸味が合わさり、箸休めにピッタリです。付け合わせにナポリタンという炭水化物に炭水化物を重ねてくるところも老舗喫茶の一皿という感じでいいですね。
喫茶メニューの王様「ナポリタン」も忘れずに

喫茶店といえば、日本生まれのパスタである「ナポリタン」も欠かせません。具は、トマト、玉ねぎ、ピーマン、ソーセージととてもシンプル。麺はやわらかめで、濃厚なトマトソースが麺にしっとり馴染んでまろやか。なんとも懐かしい気持ちになる昔ながらの味わいです。今時、ほぼワンコインで食べられるのもありがたいですね。
まとめ
立石の昭和の面影が色濃く残る店内の雰囲気が料理のスパイスです。これからも『ルミエール』は懐かしさと共に、喫茶店ならではの食事を提供し続けてくれるでしょう。
(撮影・文◎乃々)
●SHOP DATA
店名:ルミエール
住:東京都葛飾区立石1-20-7
TEL:03-3691-8088