●岩手県名物「わんこそば」を体験できると話題の『わんこそば たち花』(横浜)とは? 実際に体験してきた。
「人生で一度はわんこそばに挑戦して、自分が何杯食べられるか知りたい」。
といっても、はるばる岩手まで行ったわけではありません。訪れたのは横浜市白楽にある『わんこそば たち花』。筆者が調べた限り、本格的なわんこそばを楽しめるのは関東でここだけです。
予約必須! 週末はわんこそば目当てで満席

『たち花』はわんこそば専門店ではなく、通常のそばメニューや定食、おつまみメニューも豊富にあり、宴会コースまであります。わんこそばは事前予約が必要でした。
筆者は女性3人で予約して向かいましたが、店内は満席! ほとんどの客がわんこそば目当てのようで、耳をすますとあちこちのテーブルでわんこそば特有の掛け声が飛び交っていました。
この日のために、わんこそばの動画を見てイメトレをしたり、たくさん食べる練習をしてきた筆者。目標の100杯に向けて準備万端! 気合は十分です。
まずは確認! わんこそばのルール

わんこそばは、こちらがギブアップするまでどんどん追加されます。食べるのを止めたい時は、お椀に蓋をします。これがご馳走様の合図。どんな理由があっても一度蓋をしたら、再開できないので要注意です。
食べたお椀の数え方はお店によって違いがあるそうですが、『たち花』はお椀を積み重ねていくスタイルではなく“おはじき”を置いて数えました。

5杯食べるごとにおはじきを1つテーブルに置きます。食べたお椀は回収されますが、並んでいるおはじきを数えて自分が何杯食べたか把握できますよ。また『たち花』では、おかわりできる薬味がネギのみ。薬味で味変作戦を考えている人は使うペースを考えた方が良さそうです。
いざ、わんこそばにチャレンジ!

こちらは最初に出されたおかず。わんこそばには箸休めがついてくることは知っていましたが、思っていたよりずっと立派で量もしっかりあります。食べるのは個人の自由なんだそう。
おかずが置かれるとすぐに、沢山のわんこそばをトレーに乗せた店員さんがテーブルにやってきました。

ひとテーブルに一人の店員さんがついて、そばをついでくれます。てっきり、一人ひとりに担当者がつくと思っていたので「たった一人で全員分だなんて、ちゃんとスピーディーに配れるのかな?」と不安になったのも束の間。さすがプロ! すごいスピードで筆者ら3人のお椀にそばを入れていきます。

むしろ食べる側がそのスピードについていけず、待たせてしまったくらいでした。

事前に「沢山食べるためにはそばつゆを飲んではいけない」と学んできたのに、しっかり効いた出汁の風味がたまらなくて、ついつい飲んでしまうんです。早くも作戦失敗!
念願のわんこそば体験という興奮、美味しいそば、店員さんのリズミカルな「はい、じゃんじゃん」、「はい、どんどんっ」の掛け声とともにそばが進みます。
その結果……。
突然やってくる満腹感! 女性の平均60杯でギブアップ

結果は筆者が60杯、一緒に行った友人はそれぞれ65杯、130杯を完食しました。目標には及ばなかったものの、わんこそば10~15杯で通常のそば1枚分らしいので、よく食べました!
全員が共通して感じたのが”満腹は突然やってくる”ということ。つい今まで「これなら永遠に食べられるかもしれない」なんてほくそ笑んでいたのに、ある瞬間、いきなり満腹メーターが振り切れるんです。
ちなみに平均は女性が60杯前後、男性が80杯前後だとか。『たち花』では最高705杯食べた猛者がいるそうです。
プロ直伝! わんこそばを沢山食べる方法

ベテラン感漂う店員さんにわんこそばを沢山食べる方法をお伺いしたところ、以下のことを教えてくださいました。
・ずっと同じ味だと飽きるので、柑橘系のジュースなどを用意し、時々飲んで口をリセットする
・そばは噛まずに飲む
・そばつゆは飲まない
誰でもできるのはこの3つのようです。最後に「でもね、結局は運(コンデディションなど)と才能なのよ~(笑)」と身も蓋もないアドバイスを残し、素敵な笑顔で去っていきました。
人生に一度は経験する価値あり

憧れのわんこそばは期待以上に楽しく、本当に大満足の経験となりました。
●SHOP INFO
わんこそば たち花
住:神奈川県横浜市神奈川区白楽5-13
TEL:045-431-9445
営:11:30~21:00
定:年中無休(1月1、2日のみ休み)
※わんこそばは要予約
(撮影・文◎佐々木 舞)
●著者プロフィール
佐々木 舞
「美味しい」を求め、毎月お給料の半分以上が食費に消える元グルメリポーターのwebライター。美味しいモノがあると聞けば躊躇なく国境も越える食マニアで、これまで食べ歩きした国は60カ国以上。日本のご飯が世界で一番好き。そんな私が見つけた絶品グルメをご紹介します。