「痩せたい」という願いはもはや現代人の普遍的なテーマ。しかし痩せないどころか、なぜか太る。
でも、太る理由は単純明快で、「摂取カロリー>消費カロリー(新陳代謝カロリー含む)」。食べていないつもりでも実は食べていて、摂取カロリーが運動の消費カロリーを上回っているから痩せない、むしろ太るという悪循環を生み出しているのです。
ちなみに、1ヶ月でマイナス3kgのダイエットに成功した知人に方法を聞いたら、「運動量は変わらないけど、つまみ食いの一口を一切やめた」と言っていました。塵も積もれば山となる、とはまさにこのこと。
そこで今回は、フライドポテト、ラーメン、唐揚げ、炒飯の「痩せる食べ方」と気になる「ひと口カロリー」をご紹介しましょう。
フライドポテトの1本あたりのカロリーを知っておこう!

最初に取り上げるのはフライドポテト。今回はマクドナルドのマックフライポテトで計算します。
みなさん、Lサイズなどの大きいサイズのポテトを買って、2~3人でシェアすることも多いと思います。ついつい手が伸びて1本、2本、3本とつまみ、結局いったい何本食べたのかわからない。そしてシェアしたから罪悪感もない、という人は多いでしょう。
マックフライポテトのLサイズは約170gで517kcal。つまり1gあたり約3kcalです。

これを元に計算すると、ポテト1本あたりの平均カロリーは4.5 kcalです(ちなみに7cmの長いポテト1本の重さは2.2gなので、これは6.6 kcalとさらにアップします)。1本は大したカロリーではないと思うかもしれませんが、何十本も何気なく食べれば、その本数分だけしっかりカロリーが蓄積され、ちゃ~んと脂肪になります。
もちろんケチャップをつけるとさらにカロリーが上がります。せめて食べた本数くらいは意識して、その分、体を動かして消費することが大事です。
ラーメンのスープを残せば痩せる?

続いてラーメンです。「ラーメンのカロリーが高いのは知ってる。だからスープは残している」という人も多いでしょう。実際、スープは美味しいけれど、油分・塩分がかなり多いもの。今回はとんこつラーメンで計算してみます。
とんこつラーメン1杯(生麺100gの場合)は約450 kcal。これはチャーシューなどの具を抜いたカロリーです。

しかし、危険なのは、とんこつラーメンでおなじみの替え玉です。替え玉(生)を100g追加すれば、当然、プラス300kcal+吸ったスープのカロリーとなります。痩せたい人は、替え玉は絶対NGですね。
から揚げの鶏皮をはがすとカロリーはどのくらい減る?

続いて鶏のから揚げ。ダイエット中に揚げ物は大敵ですが、それでも鶏のから揚げは魅力的。だから食べはするけど、最後の抵抗で鶏皮をはがして食べている、なんて人もいるかもしれません。これは意味があるのでしょうか?
鶏もも肉は、生の状態(皮付き)100gで約190kcalです。衣をつけて油で揚げた鶏のから揚げは、100g(中サイズ3個)で277kcalとなります。つまり87kcalアップします。
この鶏もも肉100gに、鶏皮がついているわけですが、その量は約12g。

つまり、から揚げ3個(100g)から鶏皮を剥がして食べれば、この皮の部分のカロリー13.5kcalは確実にマイナスされます。また衣もきっちり剥がせば、さらにカロリーは減るでしょう。しかし、鶏肉自体が揚げ油を吸っているので、減るカロリーは大したことがないと思ったほうが良さそう。
それよりも、から揚げ1個(92kcal)なので、数を減らしたほうが、わかりやすくカロリーダウンになります。皮や衣を剥がすといった無駄な抵抗はやめて、そもそも食べる個数を減らすのが◎です。
みんな大好き炒飯の「ひと口カロリー」は?

チャーハンは家でも作ることが多い料理。パラパラ具合、塩の塩梅などを確認するために、作っている最中に味見をすることも多いと思います。ではひと口のカロリーはいったいどのくらいなのでしょうか。
ご飯を250g使用して卵チャーハン2人前(約400g)を作ると、カロリーは700kcal強となります。これをレンゲですくい取ると約20gあります。カロリーに置き換えると、チャーハンはレンゲ1杯で約35kcalになります。
味見で2口食べると、それだけで70kcalも摂取することに。
まとめ

というわけで、まとめです。
・マックフライポテト1本平均4.5kcal
・とんこつラーメンのスープは約150 kcal、
・からあげ3個の鶏皮は13.5kcal 以上
・チャーハンレンゲ1杯・約35kcal
このカロリーだけをとって見れば「そんなものか」と思う程度かもしれませんが、日々、ちょっとの一口が積み重なれば、あっという間にパンツの上のプヨ肉につながります。
ちなみに体重60kgの人が1km走って消費するカロリーはたったの60kcal。だから「あと一口」を我慢するほうがずっとラクですね。まあ、それが一番難しいんですが……。
(撮影・文◎土原亜子)