●おなじみミスタードーナツが、10/4より「ピザッタ」というピザメニューの販売をスタート。どんな特徴があるのか、そしてそもそも美味しいのかを実食してレポートします。
ミスドといえば、甘いドーナツが看板商品ですが、これまでに飲茶(汁そば、肉まん)など、甘くない“ミスドごはん”メニューがたくさん登場していますよね。そしてつい最近(10月)は、なんとピザも登場しました。その名も「ピザッタ」。

考えてみれば、ミスドは長年、オーブンで焼くパイメニューを販売しているので、お店でピザを焼くと言われても、さほど驚きはありません。調べてみると、これまでも一部の非常に限られた店舗でピザを出していたようですが、今回の「ピザッタ」は、全国規模なんです。つまりどこでもピザッタが食べられるのです。
というわけで、さっそく食べに行きました!
気になる「ピザッタ」の味は?

さっそく近所のミスドに行って、「ピザッタ」を購入しようとしました。が、売っている気配が全然ありません。そこで店員さんに聞いてみると、「取り扱いのない店舗もあるんで、すいません」とのこと。
全国規模だというからどこでも買えるのかと思いましたが、売っていない店もあるようです。そこで、別の店に電話をかけて、「ピザッタ」の取り扱いがあるかを確認。出直します。

気を取り直して、ピザッタの取り扱いがある別のミスドに入店します。
「ピザッタ」には、「ピザッタ マルゲリータ」と「ピザッタ クワトロチーズ」の2種類があり、価格はイートインが495円、テイクアウトは486円です。
注文すると、「焼き上がるまで、5分ほどお待ちください」とのアナウンス。しばし待機です。店員さんを遠目に見ていると、その手には冷凍らしき長方形のパックからピザを取り出し、オーブンで焼いています。なるほど、やはり冷凍なのね、と少しがっかりしましたが、考えてみればミスドにピザ職人がいるわけがありません。そりゃそうです。
とりあえず今回は「ピザッタ」をじっくり観察して食べたいのでテイクアウトでオーダーし、急ぎ足で持ち帰ることにしました。
思いがけず大人味のピザッタに感激!

家でパッケージを開けてみると、「ピザッタ」は専用の箱に1つずつ入っていて、箱の上部をパカッと折って切ると、箱を片手にピザをかじることができる、ワンハンドスタイルでした。
急いで持ち帰ったとは言え、数十分は経っているので、焼きたてとは違います。

オーブントースターで3分ほど焼き上げると、チーズとバジル、そして生地の香りが室内に漂い、なかなか本格的なピッツェリアの雰囲気。
「マルゲリータ」から食べてみると、まず生地にびっくり。端っこはカリッと香ばしく、中央はもっちりしていてフクフクしています。そして、上にはモッツァレラチーズ、ジェノベーゼソース、トマトソースがのっており、香りも本格的。
とくに美味しいのが、小さいミートボール。イタリアの肉団子、サルシッチャを彷彿させるハーブの香りとジューシーな肉の風味が生きた逸品。想像の上をゆく美味しさです。

一方の、「ピザッタ クアトロチーズ」は、クリームチーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズ、ペコリーノロマーノチーズの4種のチーズを使ったピザ。チーズの味が濃厚でコク深く、複雑な味わいのハーモニーがスゴい。そこに黒胡椒がピリッと効いていて、まさに大人の味です。
まとめ

どちらの「ピザッタ」も生地そのものが“カリッ”&“もちもち”の2つの食感のコントラストが最高に美味しいです。調べてみると、粉の一部にもち粉を入れてもちもち感を演出しているんだとか。
難を言えば、そこまで量はないのに495円(イートイン時)、486円(テイクアウト時)と、やや高めなことでしょうか。いまやスーパーなどでも200円代で美味しくて本格的なピザが買える時代なので、これは攻めてるなあ、という印象。
とはいえ、甘いドーナツか飲茶のイメージしかないミスドで、ビールやワインなどのお酒にも合う「ピザッタ」という大人っぽい味のメニューが増えたことは素直に喜ばしいことです。これまで家族に付き合ってしぶしぶミスドに行き、ブラックコーヒーを渋い顔で飲んでいた甘いもの嫌いな人にはぴったりでしょう。
家で温め直しても美味しかったです。未体験のミスド好き&ピザ好きは一度ぜひお試しあれ。
(撮影・文◎土原亜子)