●北海道で昔から親しまれてきた「赤ウインナー」。どのようにして食べられているか、紹介します。
大人になって初めて気が付くご当地食材はありますか? 北海道から上京した著者は、調味料から始まり、味付け、インスタント食品に至るまで、様々なものが地元の味だったことを知りました。
さすがにもう無いだろうと思っていたのですが、事の発端はおでん作りから。著者の通っていた小学校では、おでんの中にウインナーが入っていました。それがすごく大好きで大人になってから度々作っていましたが、どうも同じ味にならない。母に確認したところ、
「あぁ、赤ウインナーは魚肉だからね。魚コーナーで売られていたでしょ?」と当たり前のように告げられ、軽い衝撃を受けました。待て待て、でも普通のウインナーみたいにパリっとしてたよね? 「腸に詰めているからじゃない?」。魚肉を腸詰!?
そこで「北海道 赤ウインナー」と検索してみると、確かに魚肉と書いてある記事がヒットして、ご当地ならではの品だったことが判明しました。そして、こちらの商品も発見しました。

これですよ、この真っ赤なウインナー。老舗加工会社の『マルハ橋本商会』が製造していて、原材料は魚肉すり身とともに羊腸とありました。真っ赤な色が懐かしい。
北海道民が教える「魚肉赤ウインナー」のおいしい食べ方

赤ウインナーに限らず、ウインナーを炒める時はケチャップというのが相場。特に年代が上になればなるほど、ケチャップ率が高い気がします。著者の祖母も朝食にかならずウインナーのケチャップ炒めを作ってくれました。

このパリっとした皮の感じ! まさに求めていた味です。魚肉もふわっとした食感で、ピンク色の魚肉ソーセージとは一味違います。こちらの商品では、スケソウダラやタチウオを主原料としているそうで、なめらかで食べやすいです。味付けは、ケチャップとマヨネーズでジャンクに食べるのがおすすめ。

魚の出汁がでる赤ウインナーは、かまぼこ代わりにたっぷり入れました。初めて赤ウインナーを食べる夫も、これ懐かしい感じがすると言って大好評。子どもは、豚肉のウインナーを想像して食べたので、味のギャップに驚いていました。でも、この赤色に特別感がありますし、食卓が明るくなりますね。
調査結果
最近では、北海道のスーパーマーケットでもあまり見かけなくなったそうですが、北海道の赤ウインナーと言えば、“魚肉”というのは世代年齢が高いほどに常識だそうです。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●DATA
株式会社マルハ橋本商会
https://www.surimi.jp/