●大阪・京橋の人情酒場『鳥の巣 京橋店』で自分史上最高の串カツを食べてきた
JR環状線で大阪駅まで約6分の「京橋駅」。他にも京阪電車、JR東西線、大阪メトロが交差しアクセスの良さも魅力です。
仕事柄、大阪に出かけることも多い筆者ですが、今回は大阪滞在中に必ず一度は訪れる、とっておきの串揚げ屋を紹介します。大阪を代表する食べ物である串かつは、お店の数も多く人気店も多数ありますが、全力でおすすめしたいのが、京橋にある『鳥の巣 京橋店』です。

筆者一押しの串揚げ店『鳥の巣 京橋店』は、京橋駅からは徒歩3分の好立地。店内はコの字のカウンター席で、レトロ感満載です。昭和レトロの大衆酒場はたくさんありますが、ここは大正ロマンのような雰囲気もあり少しモダンな佇まいです。こちらは1970年にオープン、53年目を迎える老舗の串揚げ店で、梅田地下街にもう1店舗あります。
仕込みは早朝から。全て手作りの串揚げは絶品!

こちらの名物は、何と言っても多彩な串揚げ。手持ちのメニューはなく、全て壁に書かれています。串揚げのメニューだけで20種類以上、おつまみも20種類以上と料理は豊富。
串の前にまずはおつまみで一杯!

早速、串揚げを注文といきたいところですが、まずおつまみメニューを紹介します。同店でぜひ注文したいのが、「きずし(しめ鯖)」(370円)、「キムチ豆腐」(410円)、「自家製厚揚げ」(410円)です。特にオーダーしてすぐに出てくる「きずし」は筆者の必須メニューです。「自家製厚揚げ」は、豆腐を店内でじっくりと揚げたもの。ネギと生姜がたっぷりでたまらない美味しさです。

お店のおすすめの一品は「キムチ豆腐」とのこと、早速いただくとその美味しさにびっくり。キムチの爽やかな酸味と辛さに、鰹の出汁がマッチしとっても美味しい! これはお酒が進みます。

旨いつまみが揃ったからには、お酒は必須。こちらでのおすすめは「焼酎」(430円)です。焼酎は徳利1合で提供され、自分で好みの分量に割って飲むことができます。水、お湯は無料、「ウーロン茶」(250円)や「炭酸」(210円)を加えても、とてもリーズナブルで嬉しくなります。
コスパも味も抜群! 串カツ「オススメセット」とは?

つまみとお酒でほろ酔いになった筆者は、次は本命の串カツを注文。一番人気の「若鳥」や、「広島かき」、「牛カツ」など多彩なメニューが揃いますが、常連さんを見ていると、みんなまずは好みのセットメニュー(※「オススメ」、「Aセット」、「Bセット」、「Cセット」の4種類があります)をオーダーしています。

「オススメセット」は、玉ねぎ、牛かつ、キス、じゃがいも、ホタテの5本です。薄い衣をまとい、キレイな小麦色に揚がっています。こちらの油は100%ラードを使用、160℃でじっくりと揚げたもの。衣はやわらかく、食べやすいのが特徴です。

大阪の文化でもある2度付け禁止ソース。コロナ禍となり店ではボトルのソースの提供となっていましたが、「そろそろ、ええかと思いまして」と竹本店長。いよいよ12月から2度付け禁止ソースが復活の運びとなりました。これはちょっと嬉しい知らせです。
お店の人気メニュー「こんにゃく」と「紅生姜の天ぷら」もオーダー

軽い食感と美味しさから、まだまだイケると追加オーダーしたのは、「こんにゃく」と「紅生姜の天ぷら」。この2品は特に人気の串だそうで、店のおすすめメニューです。紅生姜はフライではなく天ぷらとなっていて、インパクト大のメニューです。

そして筆者の一押しは、「こんにゃく」です。
まとめ

今回オーダーしたのは、おつまみ3品、焼酎、揚げ物セット、追加の2串。これだけ食べても税込で合計2860円とは、驚きの価格です。お酒も十分な量があるので、これでゆっくりとお酒と食事を楽しめます。
全ての串は手作りで、開店前はスタッフ総出で串うちをしています。オリジナルのメニューも多く、食べてみてびっくりのメニューも。例えば「じゃがいも」は、そのままを揚げるのではなく、マッシュポテトにして味付けしていたり、「若鳥」はやわらかく煮込んでから揚げるなど、ひと手間をかけています。また、スタッフの皆さんも温かく、居心地抜群。昭和歌謡の流れる酒場は、手頃な価格で楽しめるコスパの良好の、良心的なお店なんです。近くに行ったらぜひ寄ってみてください。
●SHOP INFO

店名:鳥の巣 京橋店
住:大阪府大阪市都島区東野田町3-5-10
TEL:06-6358-4184
営:11:00~21:00
休:なし
●著者プロフィール
矢巻美穂(やまき・みほ)
国内外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマンで、撮影から執筆・編集作業まで行う。