●歴史を感じる成田山新勝寺の参道は名物グルメの宝庫。初詣のついでに立ち寄りたい、手に入れたい「名物グルメ」5選を地元出身ライターが厳選してお届け!
お正月の参拝客数ランキング2位を誇る「成田山新勝寺」。

そこには、150店以上の飲食店や土産物屋が軒を連ね、成田ならではの名物グルメや甘味処、土産ものがたくさん揃います。そこで地元の人も愛してやまない王道の「名物グルメ」5選を地元出身ライターがご紹介。ぜひ、参拝の際の参考にしてみてください。
成田グルメの鉄板はうなぎ! 老舗の風情も楽しめる『川豊』のうな重

成田は利根川や印旛沼の川魚が豊富に採れる地域でした。そのため、現在も成田グルメといえば“鰻”といわれるほど、参道には約60店もの鰻店が並んでいます。

その中でも常に行列ができる人気店が、明治43年創業の『川豊 本店』。参道に漂う鰻の香ばしい香りに誘われて行くと、店先で職人が鰻を捌き、丹念に焼きあげる姿を見ることができます。

趣のある建物はその昔、「旅籠」として活用されていたもの。風情ある広い座敷には鰻重を頬張る多くの人で賑わい、ビールに白焼などつまみながらうな重を待つのも乙ですよ。

こちらの鰻は、主に鹿児島県大隅産や愛知県三河産のもの。箸で切れるほどふっくらと柔らかく、口の中でほろほろとろける食感。創業から継ぎ足し続けた伝統のタレは上品な甘みとコクがあり、鰻の旨みを引き立てます。
●SHOP INFO
川豊 本店
住:千葉県成田市仲町386
TEL:0476-22-2711
営:10:00~17:00(L.O.)
休:なし(不定休あり)
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ネタがデカい! 職人の粋もいい老舗の江戸前鮨『成田江戸ッ子寿司』

威勢のいい板前さんの声で心地よく出迎えてくれる昭和13年創業『成田江戸ッ子寿司』は、参道で一番古い老舗の江戸前寿司店です。

長いカウンターの上のケースには、成田の市場から仕入れた新鮮な魚介がずらり。その数、およそ30種類。東京の寿司屋にも負けない豊富さで、握りに刺身、オススメの一皿でいただくもよし。板前さんと会話を弾ませて、寿司屋ならではの雰囲気も味わえます。

ぜひ、板前さんに今の旬のおすすめを聞いてみてください。今の時期なら金目鯛や生ダコ、白子やあん肝がオススメ。江戸前らしい大きなネタの寿司はまさに口福。シャリが見えないほど分厚い名物の「玉子」も圧巻。三つ葉とエビ入りの繊細な美味しさを感じます。外国人観光客も多い成田。カウンターで隣りあったら、会話を弾ませるのも通な寿司の楽しみ方です。
●SHOP INFO
成田江戸ッ子寿司 参道本店
住:千葉県成田市花崎町536-10
TEL:0476-22-0530
営:11:30~14:30(L.O.)、17:00~22:00(L.O.2130)
休:なし
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老舗の味をお持ち帰り! 「王道の成田みやげ」4選

地元の人に長く親しまれているお煎餅屋。それが成田山新勝寺へ向かう坂の途中にある、創業100年を超える老舗『林田のおせんべい』です。

今回選んだのは、年明けに縁起が良さそうな「福耳柿餅」。これが驚くほど、ふんわり、サクサク。渦巻き状に青のりが入っているため、甘醤油味にほんのりと青のりが香り、とまらないおいしさです。
地元で愛される明治創業の成田銘醸『長命泉』

成田の酒蔵といえば『長命泉』。創業は明治5年、表参道に蔵元直売店を構え、店の裏手で酒造りが行われています。「長命泉」という名は、酒蔵の井戸水が“おいしい良い水だ”“百薬の長だ”と評判になり、「長命延命霊力の酒」という意味を込めて「長命」と名付けたのが始まりだそう。

「長命泉」は食中酒で、すっきりと軽やかな淡麗辛口の味わい。大吟醸酒や新酒、燗酒などで酵母の香りが立っている酒や、甘みがある酒など、10種類以上の銘柄が店頭に並んでいます。
店内で試飲もできるので、まずはいろんな酒を味わってみるのもオススメ。毎年11~12月にできる「新酒」は年末年始の人気酒! これを目がけて買いに訪れる人もいるそうなので、手に入れてみてはいかが。
●SHOP INFO
蔵元直売店・長命泉
住:千葉県成田市上町540
TEL:0476-22-8417
営:10:00~19:00(日曜は~18:00)
http://www.chomeisen.jp/
成田を代表する和菓子の名店『なごみの米屋』の「ぴーなっつ最中」

成田のお土産といえば、羊羹と和菓子で有名な『なごみの米屋』。成田の人は羊羹なら「とらや」ではなく、『米屋』というほど愛され続けているブランドです。米屋の始まりは、成田山新勝寺の精進料理“栗羹”をヒントに考案した「栗羊羹」にあるそう。

お正月の店頭にたくさん並ぶ人気商品のひとつが、「生栗むし羊羹」。
『米屋』の一番人気はやはり、ピーナッツの甘煮とペースト入りの餡が入った「ぴーなっつ最中」。パッケージも可愛いので、お土産に最適。店内にはお茶処もあるので、参拝で疲れたらふらりと立ち寄ってみてください。
●SHOP INFO
なごみの米屋 總本店
住:千葉県成田市上町500
EL:0476-22-1661
営:8:00~18:00 (元日は0時~18:00まで営業)
休:なし
豆にこだわる大判焼き専門店『金時の甘太郎』

表参道の入り口から数分歩いた左手に見えてくるお店が、創業68年の『金時の甘太郎焼』。「あずきあん」と「しろあん」の2種類のみで勝負する大判焼きの名店です。
北海道の農場で作られた厳選の餡だけを使用。「あずきあん」は自ら栽培した小豆を丁寧に炊いたつぶあん、「しろあん」は生産農家が少ない希少な「大手亡」を使っています。

大判焼きの主役はやはり、あんこ。『甘太郎』では、北海道の農場で作られた厳選のあんこだけを使っており、毎年7月下旬から8月いっぱい店を休んで北海道に赴くこだわりよう。

「あずきあん」は自ら栽培した小豆を丁寧に炊いた、粒立ちしたつぶあん。
外はパリっ、中はしっとりの生地とあんこが混ざり合い、なんとも至福。焼き立てを食べ歩くのがおすすめですが、お土産にしておうちで軽く焼いて食べでもおいしいですよ。
●SHOP INFO
金時の甘太郎
住:千葉県成田市花崎町525
TEL:0476-22-0823
営:9:00~売り切れまで
休:なし ※7月下旬~8月末まで休業