●変わったサービスで話題を呼ぶ大阪の『カレー食堂マッハ』。セルフでカレーをかけるスタイルだと聞き、実際に調査してきた。
ちょっと意外な組み合わせにも思えますが、オタク街と親和性の高い料理が「カレー」。実際に大阪のアキバ的な町・日本橋を歩くとおいしそうなカレー屋がチラホラとあります。
大阪の日本橋にはおいしいだけでなく、何やらユニークなカレー屋があるという情報をゲット。気になったので食べに行ってきました。
日本橋の裏路地にあるセルフな『カレー食堂マッハ』

アニメグッズなどのお店が集中するオタロードから一本入った場所にある、こちらのお店が今回紹介する『カレー食堂マッハ』。外観からはそこまでユニークな印象は受けませんが、まずは入ってみましょう。

店内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、長いカウンターと手前に置かれたトレイ。お店に入ると店員さんからトレイを取るように言われ、ご飯のサイズを聞かれ、ご飯をよそってもらうと福神漬けとハラペーニョを付けるか聞かれます。ちなみにカレーの種類などは特に聞かれません。

そして学食などでお馴染みのカウンターの上をトレイを滑らせる方式で前へ進むと、トッピングの揚げ物コーナーがあります。ここから好きな物をチョイスして、さらに進むとカレーの鍋が2つ現れます。

そう、この『カレー食堂マッハ』の特徴はセルフでカレーを好きなだけかけられるということ。大きなカレーが名物の店はよく見かけますが、自分でカレーをかけていいと言われたのは初めて。

それではカレーをかけていきます。ちなみにカレーは日替わりで常時2種類あって合いがけにするのが基本スタイル。この日はオオサカ牛スジカレーと豚バラポークというかなりベタな組み合わせでした。
「これくらいかければ十分かな?」と思っていると、店員さん曰く「まだ行ける! ご飯が見えてるようではまだまだ」ということで、追加でかけていただきました。セルフとはいったい何だったのか? という気もしますがありがたい配慮ですね。
お会計を済ませるとカレーを自分でテーブルまで運ぶのですが、表面張力の限界まで盛られたカレーを運ぶのはなかなか緊張感が伴う作業でした。
提供スタイルはユニークだけどカレーは王道の味わい

まずは左側の豚バラポークから。しっかりとした豚バラがゴロゴロ入っていて、優しい味付けで少し懐かしい感じのカレーとなっています。

右側の牛スジカレーははポークにも増してルーの印象がさらにマイルド。お店としてはかなり特殊なスタイルですが、提供されているカレーは王道でシンプルなカレーでした。
そう思ってカレーと共にハラペーニョを食べた瞬間、印象がガラっと変化。優しい味付けのカレーにハラペーニョの辛さがピッタリ。グッとシャープな感じに変貌。

この変化がクセになりハラペーニョを追加。王道なカレーを食べつつハラペーニョを食べつつして味変を楽しむうちに、たっぷりあったカレーを完食。ハラペーニョは追加100円にはなりますが、この投資はかなり有用だと思います。
行く度に違ったカレーが楽しめる

日によって変化の豊富な『カレー食堂マッハ』。前回はかなり王道パターンのカレーでしたが、後日さらなる味を求めてお店にやってきました。
実は今回お邪魔したのがクリスマスということもあってか、マッハチキン煮込みとブラックビーフカレーという2種類となっていました。

それではすっかり手慣れた手つきでたっぷりとカレーをかけて会計を済ませ、席まで運んでいただきます。右側がブラックビーフカレー、ジュージューなお肉が入り、トロッとしたルーに独特の深みとコクがありました。

次は左側のマッハチキン煮込み。もはやカレーなのか怪しい名前の料理は優しい味でチキンを煮込んだメニューかと思えば、しっかりスパイシー。トロッとホロッとした食感のチキンと一緒にトマトが入っていて酸味もあるカレーでした。

今回は揚げ物も追加。
今回の記事では2回お邪魔しましたが、1回目は王道まろやか、2回目はスパイシーと辛さのバリエーションがかなり違っていました。またルーのとろみもサラッとしていたり、トロッとしていたり、日によって変化するので何度も通いたくなるお店となっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●DATA
カレー食堂 マッハ
住:大阪府大阪市浪速区日本橋3-8-2
TEL:06-6648-9100
営:11:00~20:30
休:木曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。