●大阪駅直結の『山中酒の店』は日本酒天国! ユニークな飲み方の攻略法と、おすすめのお酒&つまみとは?
お酒の中でも日本酒が好きという人は筆者などもそうなのですが、一つの銘柄のお酒をずっと飲むのではなく、地酒の種類が豊富な居酒屋でズラーッと並んだ日本酒を端から順番に、銘柄を変えながら飲むというスタイルが好きな人も多いと思います。
そんな日本酒好きさんにピッタリで、お酒の提供方法もユニークなお店を大阪の梅田で発見したので、実際に飲みに行ってきました。
大阪駅直結で地酒の豊富な日本酒専門店『山中酒の店』

今回ご紹介するお店があるのは、大阪駅のすぐ下にある「エキマルシェ大阪」というエキナカ商業施設で、おいしいお店がいっぱいあるグルメエリアとしても有名なスポットです。

そんなエキマルシェ大阪を歩いていると、『山中酒の店』というお店を発見。こちらが今回ご紹介するお店。店名からわかるようにお酒専門店で、たくさんの地酒が主に4合瓶入りで販売されています。
『山中酒の店』はお酒の販売だけではなく奥に飲食スペースがあって、お酒にピッタリなアテを食べながら豊富な地酒が飲めるスペースを併設。全体としては明るいながら、電車が通る度にガタンゴトンと電車の音が聞こえて高架下のような雰囲気も楽しめるお店となっています。

まずはカウンターに座ってメニューを確認。普段なら地酒が豊富なお店に行くとメニューの端から飲んでみるという飲み方もあるのですが、こちらのお店は常時100種類前後のラインナップがあるので、少しあたりを付けながら飲んでいきたいと思います。
まずは食前酒も兼ねてお酒を探していると、スパークリング日本酒ページを発見。その中でまずは高地の「美丈夫」というスパークリングを注文。アテには定番の刺し盛りと肉じゃがを食べたいと思います。
ちょっとオシャレな食前酒とアテからスタート

青いボトルのお酒がワイングラスと一緒に登場し、なんだかオシャレな雰囲気でグラスに注いだ様子はまるでスパークリングワイン。フルーティーな味わいと共にグッとインパクトが来てスッと消えて食前酒にピッタリ。おいしい滑り出しとなりました。

アテには一手間二手間加えたオリジナリティあるメニューが揃っています。まずは刺し盛りの「ニタリクジラ」から。クジラは普段の魚とは少し違うプリンとした食感で、ネギと胡麻の風味が後を引く一品。右側の「ハマチの山葵醤油漬け」は肉質トロットロ、甘口の醤油にワサビのアクセントが爽やか。ムチっとした食感でお酒が進みます。

肉じゃがも定番メニューながら、たっぷり入ったしいたけのプルンとした舌ざわりが存在感を放ちつつ、ちょっとオシャレな肉じゃがとなっていました。

2杯目は大阪府交野市の交野桜の無濾過生原酒を飲みたいと思います。今度はお店のロゴの入ったグラスで登場。
たっぷりと注いでもらっていただきます。こちらは先ほどとは印象がガラッと変わり、少しトロッとしたお酒でまろやかな飲み口。深いコクがあってしみじみと旨い。

アテも追加で鯖の一夜干しを注文。
コイン1枚で試飲できるユニークなシステムがかなり楽しい!

ここまでタイプの違う2種類のお酒を飲みましたが、まだまだ豊富なラインナップがあるので、このペースでは全然飲みきれないという感じですが心強いシステムがあります。
それがコインによる試飲。コインは1枚250円で地酒を1杯試飲できるというシステムです。1枚250ですが5枚で1000円とお得なので5枚購入。5種類も試飲できるということで5枚のコインがこんなにも心強く見えたのは初めてでした。

こちらのお店の試飲スタイルがユニーク。お店の側面にズラーっと日本酒サーバーが並んでいて、コインを入れると日本酒がでてくる仕組み。「日本酒のでてくる蛇口」や「日本酒が直で出てくる自販機」を楽しめる夢のようなシステムとなっています。

何を飲もうかとウキウキで探していると、筆者イチオシの福井の黒龍酒造を発見。まずは好きなお酒からとコインを入れて試飲開始。この地酒を探してコイン買うという一連の流れ、かなり楽しいです。

関西でもなかなか出会う機会の少ない「黒龍」との久々の再会に、テンションはかなりアップ。一口飲むとトロッとしていて濃厚なコクがたまりません。
しかし試飲ということもあって30mlと正直物足りない分量。というワケで、せっかく5種類飲めるのに次のコインも同じものを飲んでしまいました。そういうフレキシブルな対応の飲み方ができるのも魅力ですね。

残り3杯はバラエティの幅を持たせるため、味わい深い美吉野醸造の「花巴」などを飲みつつ、最後にクセのある和歌山・平和酒造の「赤紀土(あかきっど)を試飲しました。こちらは古代米を使ったお酒で赤い色をしているのが特徴のお酒。甘味のほかにも渋味や酸味もある癖がありつつもおいしい銘柄で、わずかな時間で色々なお酒が楽しめました。
〆のメニューもバッチリ!

いろいろ飲んだのでそろそろ〆に移ろうと再びメニューを見ていると、濁り酒の特集ページを発見。複数の濁り酒の中から好みを選ぶ機会はかなりレアで貴重な体験のなか、埼玉・神亀酒造の「純米活性にごり」をチョイス。〆飯には日本酒の仕込み米を使った「キーマカレー」を注文しました。
キーマカレーはスパイシーさとコクのあ理、単品としても人気がありそう!

濁り酒はどっしりと味わい深く、コクが強い。カレーの横に白い飲み物があるとラッシーのように見えるけど、濁り酒というのが意外性があって良き組み合わせでした。
まとめ
山中酒の店では、今回紹介したようにおいしいお酒をたくさんラインナップ。また日本酒以外にもアイスやランチもあって、かなり幅広くお酒と料理を楽しめるお店となっています。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
山中酒の店 エキマルシェ大阪店
住:大阪府大阪市北区梅田3-1-1 エキマルシェ大阪
TEL:06-6348-3955
営:11:00~23:00
休:不定休(エキマルシェ大阪に準ずる)
https://yamanaka-sake.jp/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。