老舗洋菓子店『銀座ウエスト』といえば、まずイメージするのは看板スイーツ「リーフパイ」ではないでしょうか。薄くて繊細な木の葉型のパイは噛むとサックリ、じわりと広がるフレッシュバターの豊かなコク。

「リーフパイ」だけでなく、いちごジャムをあしらったドライケーキの「ヴィクトリア」や、エダムチーズをパイ生地に練り込んだ「チーズバトン」などなど、バターをはじめ選び抜いた材料と、職人の手作業で丁寧に作られる繊細な焼き菓子たちは、まさに唯一無二の味わい。
全国的な知名度を誇る『銀座ウエスト』ですが、実はケーキやシュークリームなどの生菓子は通販もしておらず、関東圏だけで展開する5つの実店舗でしか買えないのをご存知でしょうか?

しかもその生ケーキを味わいたいと思っても、どこも休日は長蛇の列。それは東京都中央区銀座7丁目にある銀座本店の喫茶室も例外ではなく、整理番号を渡された上での順番待ちが必須。確実にケーキを食べたければ、予約しておくのがベターです。
そう、つまりリーフパイなどの焼き菓子はデパートなどですぐ買えても、ウエストのケーキ類は簡単には食べられないのです。ご多分に漏れず、筆者もウエストの焼き菓子は散々食べたことがあるのに、生菓子を食べたことがありません。

そこでスイーツ好きの知人にLINEで相談してみたところ、「『銀座ウエスト』の生菓子をいろいろ食べたかったら、東京郊外の日野市に行くのがベスト」と教えてくれました。
なんでも日野市にはウエストの工場があって、そこに併設されている直売所では焼菓子も生菓子がほぼ全部そろっており、さらに支払いは現金のみという縛りがあるものの、全品10%引きで買えると言うのです。
え! それはめちゃくちゃお得じゃないか! と狂喜乱舞した筆者、さっそく日野市まで行ってきたので、その様子をレポートしたいと思います。
初めて食べた『銀座ウエスト』の生ケーキに感激!

都心から中央自動車道を使えば、小一時間で『銀座ウエスト』日野工場直売店に到着できます。電車なら、多摩モノレール「甲州街道駅」から徒歩10分ほどです。
周囲に高い建物が何もない辺鄙な場所に、『銀座ウエスト』の工場はありました。

しかも、お客さんもけっこう多い。駐車場にどんどん車が入ってきます。さながらスイーツのアウトレット的な雰囲気です。
しかも、ショーウィンドウには焼菓子だけでなく生菓子もずらりと並んでいます。昼の遅い時間に到着したので生ケーキの種類はやや少なくなっていましたが、それでもショートケーキ、サバラン、シュークリームなどが選び放題&買い放題。見目麗しいケーキたちはどれもものすごく美味しそうです。

テンションが上がってケーキを4つ選び、さらにリーフパイやドライクッキーも食べたいだけ購入しました。何しろ10%オフですからね。
購入する際に店員さんに聞いたところ、「焼き菓子はこの工場で作っていますが、ケーキやシュークリームなどの生菓子は青山店で手作りしていて、朝から運ばれてくるんですよ」と教えてくれました。
まとめ

自宅に帰って、4つ買ったケーキをコーヒーと共に爆食。
都心からだと日野工場は近いとは言えませんが、タイパが悪い、とか言って尻込みしてる場合じゃありません。ぜひ一度行ってみることをオススメします。『銀座ウエスト』のスイーツを買いに行くためにのんびりドライブするのも楽しいし、何より老舗の贅沢なケーキで心もお腹も豊かになれること請け合いですよ。
(撮影・文◎如雨露)
●SHOP INFO

銀座ウエスト日野工場直売店
住:東京都日野市日野1545
TEL:042-843-2248
営:10:00~18:00
※支払いは現金のみ