都心から1時間。静岡・三島市の薬膳カレーの店『セイロンパラダイス』に行ってきた

2024年04月14日(日)10:49

●静岡県三島市にある、定食屋のようなスリランカカレーの店『セイロンパラダイス』を訪ねました。

静岡県の三島市は東京からだと新幹線で約50分。

あっという間に着いてしまうので“ビールと弁当”という気分にもなれないのが残念ですが、都心から近いというのは素晴らしいですよね。

伊豆箱根鉄道駿豆線

今回の目的はカレー。三島市に人気のスリランカカレー屋があると聞いたので、お腹を空かせてやってきました。

本格スリランカカレーでありつつ地元に愛される定食屋さん

伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って2駅で三島田町駅前に到着

　お目当ての店『セイロンパラダイススリランカカレー本店』は三島田町駅の目の前にあります。

　本当に駅の目の前、そして「スリランカカレー」と非常にわかりやすく書かれているので駅を出て1秒で見つけました。

地元感たっぷりのメニューとスリランカ感たっぷりの入り口

　店頭には「カレー弁当」の貼り紙、レジ前にはスリランカの国旗や絵が飾られています。スリランカ人のご夫婦による経営で、地元に愛される定食屋要素とスリランカ要素が混ざり合っています。

　メニューも日本的な唐揚げセットなどがあり、スリランカカレー屋としても定食屋としても利用できそうです。事実、滞在中には近所の常連とおぼしきお客さんが唐揚げ弁当やカレー弁当をたくさんテイクアウトしていきました。

アットホームな店内

　席に案内されるとそこには食器棚が。知り合いのお宅にお邪魔しているようなアットホームな雰囲気で、落ち着きます。

「ホルモンカレー」700円、「サラダ」90円、「スリランカコロッケ」500円

　オーダーしたのは、「ホルモンカレー」と「サラダ」、「スリランカコロッケ」。ホルモンカレーは一見、普通の定食屋のカレーっぽいプレーンな見た目ですが、思ったよりサラッとしていて、複雑なスパイスの香りが感じられます。

辛さは中辛くらい。

　スリランカには、スパイスを体に取り込むことで健康になるという考えが根付いており、スパイスとその使い方を学ぶ「漢方学」というものがあるそう。そしてこのカレーはそれを取り入れた「薬膳カレー」なんだそうです。なるほど、確かにまったく重さを感じず、スパイスの香りが体に染み入るような味わい深さ。スルスルと飲むように完食できました。

「スリランカコロッケ」500円

「スリランカコロッケ」とわかりやすく表記されているこれは、スリランカ料理のいわゆる〈カトレット〉（魚肉が入ったコロッケ）です。

これにはツナが入っていました。しっかり味がついていてソースなしでいただいてとても美味しかったです。

せせらぎの街、三島の魅力

歴史を感じる店構えが立ち並ぶゾーン

　お腹がいっぱいになったので、散策しながら三島駅方面に歩いて向かいます。芝町通りから路地に入って歩き回ると、そこは小さなスナックなどが立ち並ぶディープゾーン。個性的な店が多くて楽しいです。夜にも来て飲み歩きたくなりました。

　スナック街の店はそれぞれ個性豊かで長い歴史を感じさせます。

何十年も通っている常連さんもいるのでしょう。

住宅地の中を流れる小川

　住宅地を歩いていると突然目の前に小川が現れました。三島はあちこちに小川が流れている街で「せせらぎ回遊ルート」も設定されているほど。川のせせらぎをBGMに散策するのは、気持ち良いことこの上ありません。中でも、ひときわ大きい源兵衛川には水辺の散歩道も設置されており、暖かい季節にはたくさんの子供たちが水遊びをしています。